勧善懲悪アニメとしか見てないようだけど、まずアンパンマンのテーマになってるのはキリスト教的価値観。やなせたかし氏自身がクリスチャンだったようだ。体の一部であるパンを分け与えるというメタファー。血はワインじゃないけど、アンパンには酒粕酵母が使われてる。そして毎回新しく登場してくるキャラクター達は、さしずめ日本的八百万の神々だ。そういういろんな広い神話からの引用がこの幼児向けアニメの根底には存在してる。ある意味エヴァンゲリヲン以上、アンパンマンはヲタクに読み解いて語られてもおかしくはないアニメなのである。「暴力はいけない」、「善悪を分けすぎてる」、「教育上よくない」という批判は浅はかだ。ガンダムやエヴァを「ロボットアニメ」と言い切るのと同じようにね。なぜアンパンマンはバイキンマンに止めを刺さないのか?なぜしっぺ返し戦略か?なぜバイキンマンも困らせるだけで相手を殺さないのか。バイキンマンが嫌がら