ベンチャーが育ちにくい日本の文化 日本ではさまざまなベンチャー企業が活躍している。ライブドアや楽天を筆頭に、六本木ヒルズや渋谷に拠点を持つ企業群が元気だ。また、日本の元祖ベンチャーともいうべき企業としては京セラやソフトバンクなどが挙げられる。こうした企業が日本経済の一翼を担っていることはいまや間違いないといえる。 しかし、日本のベンチャー企業を取り巻く状況は厳しいものがある。上記のような企業は、創業者の特異な資質と情熱によって発展を実現してきた面がある。こうした一握りの成功者をのぞけば、日本ではベンチャー企業が育成されにくい面があるのだ。 問題点として挙げられるのは「起業家が尊敬されない文化」の存在だ。ベンチャー支援施策を担当している経済産業省では「企業成功者=お金儲け=悪いこと、といった歪んだイメージや認識がある」と指摘する。 また、大企業が長期にわたってほぼ右肩上がりの成功を遂げてきた