※この記事は、2022年7月に最新の状態に更新されています。 マーケティングとブランディング、この違いをはっきりと説明出来る人は意外と少ない。 ブランディングとマーケティングは根本的に違うが、混合されるケースもある。 アメリカでは、国土が広いこともあり簡単に営業活動を行う事が出来ない。そこで重要になってくるのが、マーケティングであり、ブランディングである。 今さら聞けないブランディングとは 今回は、btraxでこれまで複数のブランディングとマーケティングに関するプロジェクトを通して蓄積した知識、経験を踏まえて、それぞれの違いや重要性について基本的なポイントまとめてみた。 30秒で分かるマーケティングとブランディングの違い市場を作り、広げ、認知度向上を計るのがマーケティングの役割だとしたら、それらのイメージアップを行うのがブランディングである。 一言で簡単に説明するとそうなるが、具体的な事例
Airbnbは、空き部屋をシェアしたいオーナーと部屋を探している旅行者をつなぐオンラインプラットフォームで、ここ数年で世界中で急激にユーザー数を伸ばしている。いまや世界191カ国の人々が登録しており、日本でも一部の地域を中心に利用者が増えている。 Airbnbの成長度合いは凄まじく、ゴールドマンサックスも「ホテル業界を駆逐してしまうかもしれない」と示唆をしているほどである。創業者の2名が元々デザイナー出身という事もあり、彼らはプロダクトにおけるデザインを最も重要視している。 同時に、ユーザー数を増やす為のグロースハック施策にも注力しており、社内に凄腕グロースハッカーやデータサイエンティストを有し、日々ユーザー獲得及びコンバージョン向上を行っている。 Airbnbの成長を示すグラフ – provided by http://rentingyourplace.com/airbnb-101/ そ
“デザイン思考” という用語が2014年頃から日本でも注目を浴び、ソニーやヤフー、日立製作所など国内の大手企業が注目していると話題になっている。またリコーはデザイン思考を利用して一度シャッターを切るだけで撮影者を取り囲む全天球イメージを撮影することができるRICHO THETAという独創的な商品を発売した。 しかし、デザイン思考の具体的なプロセスや、実際にどのように仕事に活かせるのかを疑問に思う方も多いのではないだろうか。 マーケターだけでなく、営業・企画・戦略・技術部門の方まで幅広く使用できる”デザイン思考” 。今回は「デザイン思考講座 Part 1 -入門編-」として、デザイン思考の基本的な考え方、プロセス、実際に成功したサービス例について記載していく。 デザイン思考の定義「デザイン(動詞)」という言葉を考えてみよう。「新しい機会を見つけるための問題解決に関するプロセス」ーこれがデザイ
海外の人々から見ると、日本の消費者は世界一厳しいと思われがちです。少しでも傷があるとクレームをつけ返品することもあります。 一方、こちらアメリカでは傷が付いていようが、黒くなっていようが、消費期限が切れていなければ定価で売られることも少なくありません。こういった側面から見ると、アメリカから日本に進出する際のハードルは低くないように思われます。 しかし、こういった事実があるにも関わらず、最近、日本にアメリカのお店がオープンする例がよく見られます。目新しいものといえば、サンフランシスコ発のブルーボトルコーヒー。 2015年2月に清澄にて日本第一号店が開店され、翌月の3月には青山に第二号店が開店されました。それに加えて、他のサードウェーブと呼ばれるカフェの幾つかが日本市場への進出を発表しています。 コーヒーが日本に進出したのはここ最近の話ではなく、スターバックスが1996年にシアトルから、アイラ
デバイスがパソコンからモバイルへ、そしてウェブからアプリの時代へ移り変わっていくとしてもユーザビリティとは常に変わらず求められるものである。そしてユーザービリティはそのサービスが提供する価値に大きな影響を持っている。 例えば、ECサイトを考えてみるとユーザビリティが直接購買意欲につながるわけではないが、商品購入までの過程をスムーズにおこなうことができたら、ロイヤリティーの高い顧客を増やすことが出来る。ユーザビリティはその全てのフローに関わるものである。 それではユーザービリティが高いサービスとはどのようなものだろうか?学術的な分野でユーザビリティの権威とも言われるJakob Nielsen博士はユーザビリティの高いインターフェイスは以下の5つのポイントを兼ね備えていると述べている。 学習しやすさ : システムは、ユーザがそれをすぐ使い始められるよう、簡単に学習できるようにしなければならない
求められる結果に対して最良のプロセスを導きだすのがデザイン、及びデザイナーの仕事。では、数字として結果に繋がらないデザインに価値は無いのであろうか? どんなに見た目が良いデザインでも売り上げに繋がらなければ優れたデザインとは見なされないのか? 逆にどんなに美しく無くても、クリック数やコンバージョンの高いページや広告は素晴らしいのであろうか? このような議論はデザイナーの間では普遍的にかわされている。 場合によっては「見た目のクオリティーを犠牲にしても良いのでとりあえず問い合わせ数のアップするページをデザインして下さい」等の依頼がクライアントから来るケースも少なくは無い。 クライアントの目的を果たしたいと思うと同時に、素晴らしいデザインを世の中に生み出したいと感じているデザイナーの立場からすると常につきまとうジレンマである。 そもそも優れたデザインを施す必要性がどこにあるかを考えた時に、端的
最近よく耳にするクラウドソーシングサービス。仕事を依頼したい側と請けたい側をマッチングし、不特定多数の人に業務を委託する事で従業員の雇用や専門の会社に発注する事無くプロジェクトを進める事が可能になる。アメリカでは、一般的にその名称が認知される随分前から実に多くの人々に利用されてきたサービスである。 古くは1999年にElanceが主にシステム系のオフィショア開発関連のクラウドソーシングサービスとしてリリースされた。世界中に散らばるエンジニアやデベロッパーが物価や貨幣価値の違いを活用し、ネットを介してアメリカと比べるとかなり低いコストで開発案件を受注。最近は開発以外の案件の受発注も可能になっている。 海外にはそれぞれのニーズに合った様々なクラウドソーシングサービスが幾つも存在する。今回はそんな中でも目的毎に合計15のサービスを紹介したい。ちなみに英語の場合、クラウドソーシングの”クラウド”は
以前に多くの反響を頂いた、”Uber ファウンダー Travis Kalanik 驚異の失敗歴“でもご紹介した、FailConが今年も開催された。 通常カンファレンスは成功者からのノウハウやコツを教示してもらう事が多いがFailConではスタートアップ時に必ず伴う苦い経験の体験者を招き自身のストーリを元にその立ち直り方を紹介し”失敗から学ぶ”のが目的である。 今年はメインテーマを”Pre-Launch (起業前)”と”Post-Launch (起業後)”に分け、合計17名のスピーカーがそれぞれの会社のフェーズに合わせたケーススタディーのプレゼンテーションを行った。 その起業後の話しの中でも、会社の成長期に関するストーリーが大変興味深かった。 プレゼンのタイトルもずばり”私がもっと早くクビにするべきだった5人” プレゼンターは最近Microsoftへのバイアウトを成功させたYammerのUX
人材の移動の激しいスタートアップ業界にいながらも殆どの従業員が辞めないことが話題となっている、ソーシャルコーディングサービスGithubのCEO、Tom Preston Werner氏が「イノベーションを起こすためのGithubの哲学」について先日のOpenCoSFというイベントで語った。 「イノベーションとは新しく何かをはじめることだ、たとえ他の人がそれをクレイジーだと思っていても」サンフランシスコはイノベーションを起こすには最高の場所だ。何か新しいことをすることはリスクだ。何が起こるかわからない。イノベーティブになるには勇気がいる。 他の人が「こんなもんクレイジーだ!」って言ったとしてもこれをやるぞという強い意思が必要だ。実際にスタートアップはとても高い確率で失敗する。でもサンフランシスコの文化ではたとえ失敗したとしてもまったく問題ないんだ。 実際にたくさんの起業家が失敗しているし、新
“恐らくモバイルアプリの初期バージョンのほとんどはユーザーが集まらずうまくいかないだろう。僕のチームが作ったアプリの1st. バージョンもかなりの大失敗だと認識している。” PathのCEO, Dave Morinはそう語る。 モバイルアプリに於いてリリース直後よりいきなりのヒットを生み出すのは至難の業である。彼によると、ユーザーが心地よく使えるレベルまでにUI/UXをシンプルにデザインするのがとても難しいからである。 “モバイルアプリをシンプルにデザインするには非常に時間がかかる。恐らく多くのデベロッパーが最初は素晴らしいと思ったコンセプトを形にしてリリースをする。そして最初のプランとはほど遠い結果を見て絶望するだろう。その時に考えなければ行けないのは、そこで止めてしまうべきかどうか。 理解してほしいのは、初期バージョンはほぼ確実に失敗するという事。重要なのはその結果を踏まえ、数字だけの
日本の方々にお会いする際に頻繁に話題に上がるのが、「海外展開を成功させる為の秘訣」である。つい先日、日本から来られたメディアの方からのインタビュー時に余談として尋ねられたり、約2週間程前に日本出張へ行った際に多くの方に聞かれたりもした。 その度に自分でも真剣に考えるようになり、それなりの結論が出たので、まとめておく事にした。 日本の企業が海外展開を成功させる為には、実に数多くのハードルを乗り越えなければならない。しかしながら、よくよく考えてみると成功のカギは最終的には下記の3つのポイントに集約されるのではないかと思われる。 ポイント1: プロダクトの品質一つ目は単純明快、商品やサービスのクオリティである。やはり、海外展開の第一歩は、日本国内だけではなく海外の消費者に使ってもらえて、喜んでもらえるプロダクトを提供する事から始まる。 ただ、一口に「品質が良い」と言っても漠然としすぎているので、
以前にデザインが担うブランディング価値についてのポストをしたが、ヴィジュアルデザイン以外の効果的なブランド構築方法として、ここ最近はソーシャルメディアが大きく注目されている。そもそもブランドイメージとは、発信側が与える”印象”と受け取り側との”やり取り”を中心に構成される事を考えると、インタラクティブな要素の強いソーシャルメディアは後者において、大変効果の高いメディアであると言える。 数あるソーシャルメディアチャンネルの中でもFacebookはその特性上、バイラル性も高く、個人的な利用以外でも、企業が提供する商品やサービス、そしてその企業自体のブランド構築ツールとしての側面も見られる。特にアメリカでは既に多くの企業がFacebook Pageを通して顧客、そして潜在顧客へのブランド構築を行っており、ここ数年の間、複数の事例を研究する事でFacebookページを活用したブランド構築における幾
毎年恒例のその年に消滅したスタートアップシリーズ。毎年多くのスタートアップがその姿を消している中で、2020年はとびきり厳しい一年となった。 パンデミックにより人々の生活は一変し、旅行やリテールに代表されるサービスへのニーズが極端に下がった。それに伴い、ニューノーマル下で必要頻度の下がったサービスは停止を余儀なくされている。 難易度Maxの2020年を生き残れなかったスタートアップ10社中9社が消滅すると言われるスタートアップゲームの中でも、おそらく2020年はこれまでと比較にならないレベルの難易度の高さ。パンデミックによるロックダウンにより業務を停止したり、サービスを縮小せざるをえない状況に追い込まれた。 また、VCからの投資の縮小も加わり、難易度はMaxレベル。実際に多くのスタートアップはスタッフのレイオフを進め、必死に生き残りにかけている。 それでは2020年に生き残れなかったスター
現在僕が経営してるサンフランシスコのWebコンサルティング会社, ビートラックスのスタッフ数は約20名、そのうち半分程がアメリカ人である。僕自身が日本育ちということもあり、2004年当時の立ち上げの際に採用したスタッフは2人とも日本人。その後2年程はスタッフは100%日本人で、社内言語も日本語だった。しかしながら、振り返ってみると会社が本当の意味で軌道に乗り始めたのはアメリカ人を入れ始めてからだと思う。元々アメリカの企業をクライアントとして抱えていた事もあり、アメリカ人を採用する事は至極当然の事のように思われるが、立ち上げ時期の流れで当初はなぜかスタッフは日本人だけだった。 アメリカ人スタッフを採用し始めてから全てが上手く廻り始め、社内のコミュニケーションもクリアになり、米国クライアント獲得も容易になった。しかし、よく考えてみると、単純にアメリカ人の方が日本人より優秀というわけでは無い。基
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く