仕事柄色々な文献を読むのだが、この前非常に興味深い論文を見つけたので共有する。 「universe 25 experiments」というマウスを用いた動物実験であり、米国の動物行動学者John B.C. が実施した観察研究である。以下、実験の概要・デザインを記述する 野生生物において、飢餓・疫病・捕食者など生存に対する脅威がありふれている。それらの脅威が全て排除された時、動物はどのような集団行動を取り、どのような社会形成を行うのだろうか。 【本研究の目的】本研究の目的は「楽園の観察」である。脅威が一切存在しない環境、すなわち「生存に最適化された環境」をマウスに与え、どのような社会が形成されるのか、また野生環境との差異が発生するかを観察した。 【マウスの生育環境】John B.C.は自身の論文中に、5つの生存の脅威を挙げている。①住処からの追放 ②飢餓 ③悪天候 ④伝染病 ⑤捕食者 である。
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