トンカム店内で売られていた『Dico Manga』。「まんが辞書」という日本語の副題も踊る、624ページにも及ぶ大著で、日本のマンガの大百科事典だ。 今回の取材では、ほとんどの人に「フランス人はなぜマンガを読むのか?」という質問を投げかけてみた。このレポートの第1回で、ジャパンエキスポのデュフール代表は、日本のマンガの商品サイクルや内容が、フランスの若者に向いていることを指摘した。これは、ちょうど毎年膨大な数の映画を送り出す、ハリウッド映画の供給力のような話でもある。 1970年代の終わりや1980年代末に、日本のテレビアニメが大量に投下されたのがきっかけだという指摘もあった。聞いていくと、それぞれの人たちがそれぞれの視点で、その理由を述べてくれる。しかし、そうした答えの中で最も記憶に残っているのが、ドミニク・ヴェレ氏が語ってくれたことである。 現在、マンガ出版社デルクールに籍をおくヴェレ
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