人事、採用、マネジメントをはじめ、人間関係の困りごとを解決する連載第5回。「ホワイトすぎて若手がやめてしまう」という問題を前後編で考察する。前編の今回は若手の心理や価値観に焦点を当てて、原因を解き明かしていく。(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意) 著者プロフィールを見る ● こんなにホワイトなのに 若手が辞めてしまう 企業の人事担当者から聞く声で最近増えているのが「こんなにホワイトな職場なのに、若手社員が辞めてしまう」という悩みです。驚くべきことに、残業規制が厳しく、福利厚生も充実している会社でさえ、若手の早期離職に頭を悩ませているのです。 離職のタイミングは入社後3カ月あたり(4月に入社した場合は7月)が最初のピークとなっています。これは「モチベーションのJカーブ」と呼ばれる現象で、入社直後は高かったモチベーションが急落し、その後徐々に回復していくというパターン
