「保育園落ちた日本死ね」と題した匿名のブログが波紋を広げている。 安倍首相が匿名を理由に冷ややかな態度を取ったこともあり、民主党など野党は待機児童問題に絡めて批判を強めている。政府は沈静化に躍起だ。 ブログは、民主党の山尾志桜里氏が2月29日の衆院予算委員会で取り上げた。幼い子どもを抱えた母親が保育所への入所を断られたという内容だが、匿名で事実関係も判然としなかったため、首相は「本当かどうか確かめようがない」と答弁するにとどめた。 民主党は「問題の深刻さを理解していない」(安住淳国会対策委員長代理)などと非難。国会で待機児童問題を繰り返し取り上げ、政府の対応の遅れを印象づけようとしている。 政府・与党は4月の衆院補欠選挙や夏の参院選を前に、世論の反発が広がることを警戒している。首相は7日の参院予算委員会で「(待機児童の)受け皿作りは、政権交代前の倍のスピードだ」と問題への取り組みをアピール