人間や動物から身体に触れられると、成人と小児で、痛み、うつ感情、不安感が軽減し得ることが、系統的レビューおよびメタ解析の結果から明らかになった。このことを報告する論文が、Nature Human Behaviourに掲載される。今回の研究から、身体接触が、健常者でも病気を抱える人でも、またあらゆる年齢層において、多数の身体的・精神的な健康転帰に有益であることが示唆された。 身体接触は人間にとって極めて重要で、新生児に最初に発達する感覚であり、人間が世界と相互作用する際の最も直接的な方法である。これまでの研究では、身体接触が身体的な健康にも精神的な健康にも有益であることが明らかになっていたが、特定の健康転帰に集中していたり、接触のタイプや接触する人などの他の変数の影響が考慮されていなかったりした。 今回、Julian Packheiserらは、計1万2966人が組み入れられた全212件の研究
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