ガソリン車に合成燃料を給油するENEOSホールディングスの宮田知秀社長(左)と、来賓の甘利明衆議院議員。 撮影:湯田陽子 EV需要が世界的に失速するなか、車や航空機の脱炭素化の切り札と期待される「合成燃料(e-fuel)」の生産が日本で始まった。 ENEOSホールディングスが同社中央技術研究所(横浜市中区)内に建設していた製造実証プラントが完成。9月28日に完成式典を開催し、報道陣に公開した。 日量1バレル(約159リットル)という限られた生産能力ではあるものの、合成燃料を一貫製造できる日本初の実証プラントとなる。 同社の宮田知秀社長は、 「数年前、GI基金(グリーンイノベーション基金※)公募の話が出た際、社内では(合成燃料の製造は)時期尚早じゃないかなど色々な話があった。その中で推し進めてきて本当に良かった。 私は個人的に結構推していたほうなので感無量だ」 と述べ、2025年の大阪・関西