感動ポルノとの距離感──昨日2度目の『あんのこと』を鑑賞してきました。公開から2週間経ちますが、ほぼ満席で、終わったあとに余韻を噛み締めて座ったままの人が多かったのが印象的でした。大反響を受けてどのように感じていますか? 入江悠監督(以下同) 正直、もっと怒られると思っていました。当事者の方や近い状況の方々に、“ふざけんな、実態はこんなんじゃない”みたいな批判を受けるだろうと。だけど、そういう方にはまだ届ききっていなくて。それで戸田さんの書かれたレビューを読んで、この映画がもともと持っている暴力性みたいなものを的確に指摘してくださっていたことに感動したんですよね。 ──実際の事件や社会問題について扱った映画で、感動ポルノ的なアプローチを取っているものとか、もっと怒られなきゃいけない作品がやまほどあるとは思うんですよ。 脚本を書くとき、なにが感動ポルノでなにがそうじゃないのかを見極めたいと思
![「正直、もっと怒られると…」 映画『あんのこと』の入江悠監督が語る、“実話をもとにした物語”を描いた葛藤。「この子のことを描く以上は自分は一生背負うことになる」 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/51534c46fb38efd72a6e05cd30ae135ec75256fa/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fshuon.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2F8%2F1200xm%2Fimg_f80232d3163d527dc6b5581e8d9d7aa4333781.jpg)