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ブックマーク / salon.mainichi-kotoba.jp (10)

  • 確実に浸透した「真逆(まぎゃく)」

    「真逆」は「定着した」とする人が8割を超え、これはもはや日常語として浸透したと考える方がよさそうです。国語辞典でも俗用とするのをやめるものが出てきています。 「俗語」から「新語」へ 前回質問した際には、広辞苑7版(2018年)が「真逆」について「まぎゃく【真逆】全くの逆。正反対。『―のことを言う』」と、「俗語」などと注記することなく記載したことを、多少驚きつつ紹介しました。 その後、他の辞書では三省堂国語辞典が8版(2022年)で、7版(2014年)まではあった俗語の表示を外しました。また明鏡国語辞典は3版(2021年)で、2版(2010年)で俗語としていた表示を「新語」の表示に改めました。明鏡の扱いの変化はちょっと独特なのですが、「卑俗な語」としている俗語表示から切り離したということは、新しい語ではあっても品がないものではないと認めているようです。 三省堂現代新国語辞典6版(2019年)

    確実に浸透した「真逆(まぎゃく)」
    Louis
    Louis 2023/09/21
    日本語に厳しい元カノには「“まぎゃく”じゃない、“まさか”だ」と怒られたことがあります
  • ついに辞書にも採録される「斜め上」

    「意外で予測不能」という意味を選んだ人が6割と圧倒的でした。独創性を褒めるとか、ちょっとズレているとあきれるといった捉え方をする人はそれぞれ1~2割で、まずは驚きを表す言葉であるようです。 予想外の展開に使う言葉 「斜め上」のこの意味は、現時点では国語辞典に見当たりませんが、2015年に三省堂の辞書編集者による「今年の新語」第10位として取り上げられました。「三省堂国語辞典風」というその語釈を見ますと、 ①ななめにずれた、上がわ。「右-」(⇔斜め下)②〔俗〕それまでの流れからは考えられないこと。「予想の-を行く展開・-の反応」 とあります。②が今回の用法ですね。「俗」とあるようにネットスラングとして多く見られます。 ヤフーのリアルタイム検索でツイッターの投稿内容を見てみると、24時間で1500超の「斜め上」がヒットしました。「想像の斜め上の可愛さ」「毎回斜め上を行く展開」「斜め上過ぎて理解

    ついに辞書にも採録される「斜め上」
    Louis
    Louis 2021/11/26
    「ネットユーザーの多くが知りたいと思っていたのは、この「斜め上」の元ネタでしょう。三国8版では調査の結果、漫画「レベルE」から広まった、と明記しました」
  • 「3タテ」は3連敗を意味したはずが…

    「3タテ」の来の意味である「3連敗」と受け取った人は3割強にとどまり、「3連勝」と解釈する人が多数派という結果になりました。「どちらにも取れる」を含めると3分の2の人が「3連勝」と誤解する可能性があり、紛らわしい使い方は避けた方がよさそうです。 「3タテ」が慣用、今年は「6タテ」も 「3タテ」の「立て」は「助数詞。勝負に続けざまに負けた数を数えるのに用いる。連敗」(大辞林4版)。助数詞である以上「2タテ」「4タテ」などバリエーションがあってもいいはずですが、使われるのはほとんどが「3タテ」であり、新選国語辞典9版のように「さんたて」を見出し語にしている辞書もあります。「続けざまに」といっても多くの場合はプロ野球の同一カード3連戦について用いられるため、「3タテ」が慣用として定着したのだと考えられます。 とはいえ、同一カードが「3連戦」でない場合には、必然的に「3タテ」ではなくなります。今

    「3タテ」は3連敗を意味したはずが…
    Louis
    Louis 2021/10/02
    「「3タテ」の「立て」は「助数詞。勝負に続けざまに負けた数を数えるのに用いる。連敗」(大辞林4版)」
  • ウラジオストクは「ウラジオ」でよい?

    タンザニアの山キリマンジャロの名前の意味は「キリマは<山>、ンジャロは<輝く>の意だと伝えられる」(世界大百科事典)。しかしこの地域で取れたコーヒー豆の略称は「キリマン」。これも「霧・満」のような連想からでしょうか。もしくは「ウルトラマン」のような「〇〇マン」に合わせたのでしょうか。いずれにせよ耳になじんだ言葉に略語が似通うと受け入れやすいということでしょう。ですから漢字で「浦塩」などと日語っぽく書けてしまうウラジオも抵抗感は小さかったはず。意味よりも語感・リズムの方が、日人が略語を作る際に優先されがちなのはいつの時代も変わらないようです。 ここまで「ウラジオ」擁護の見解ばかりになってしまいましたが、もちろん中途半端な略語にすることで来の意味が忘れられてしまう弊害はあるでしょう。今回のアンケートでも多くの人が違和感を覚える結果となっています。過去の毎日新聞紙面では「ウラジオAPEC」

    ウラジオストクは「ウラジオ」でよい?
    Louis
    Louis 2019/09/29
    東小金井も「ヒガシコ」だから良いのでは
  • 恐竜好きの息子に助けられました

    「くびながりゅうは、きょうりゅうじゃないんだよ」。幼稚園のころ恐竜が大好きだった長男が教えてくれたのを思い出して、とっさに直せました。この仕事は、いつどこで何が役に立つか分かりません。

    恐竜好きの息子に助けられました
    Louis
    Louis 2019/09/15
    特に恐竜は新説で用語も入れ替わりやすい分野だけに大変だろうなと
  • 「なぜ新聞は閉じカッコの前に句点を付けないのか。」

    教科書では、カギかっこ(「 」)の中でも文の終わりに当たるところには句点(。)を打っているのに、新聞では閉じかっこの直前に句点を付けていないのはなぜか、というお尋ねをいただいたことがあります。 「小学国語2下」(教育出版)の「ないた赤おに」より このご指摘はその通りで、行政の公用文や教科書などはカギかっこの中でも文の終止に句点を打つのが標準とされています。これは、1946年3月に当時の文部省教科書局調査課国語調査室で作成した「くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)」という文書にのっとったものです。表題に「(案)」とありますように、この文書は内閣告示のような正式文書になりませんでした。しかし、句読点に関する公式機関の文書がこれ以外にほぼなかったため、「(案)」のままでいろいろな資料に収録されていて、現在もこれに準拠していることが多いのです。 さて、このような文書があるにもかかわらず、新聞が閉じか

    「なぜ新聞は閉じカッコの前に句点を付けないのか。」
    Louis
    Louis 2019/01/05
    「教科書では、カギかっこ(「 」)の中でも文の終わりに当たるところには句点(。)を打っているのに」教科書はそうなんだ
  • 「C・ロナウド」を一般紙が「ロナルド」と書く理由

    サッカーワールドカップ(W杯)が開幕しました。ところで、サッカー好きの読者の中には、新聞を読んでいて選手の表記に違和感を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。 ポルトガル代表FW「クリスティアノ・ロナルド」選手。今大会の注目選手の一人です。しかし、スポーツ雑誌でもテレビの実況でも出演CMの字幕でも、見る(聞く)のは「ロナ『ウ』ド」ばかり。それなのに毎日、朝日、読売、産経と一般全国紙はいずれも「ロナルド」(写真は毎日)。なぜ新聞はこう表記するのでしょう。 毎日新聞用語集では外国人名について「原則としてカタカナで現地の呼称に従って書く」とあるだけで、ポルトガル語の表記例は載っていません。ロナルド選手のアルファベット表記はRonaldoで、2002年W杯得点王のブラジルの「ロナウド」選手と全く同じ。ブラジルは同じポルトガル語圏だから、同様に「クリスティアノ・ロナウド」がよいのでは? そ

    「C・ロナウド」を一般紙が「ロナルド」と書く理由
    Louis
    Louis 2018/06/23
    これ、『吸血鬼すぐ死ぬ』のロナルドの名前を出すときに毎回躊躇いが生まれてしまう要因。
  • なぜ新聞は「想う」を使わないか

    読者から、次のような趣旨の異議申し立てがありました。 投稿欄で「想う」という字を、タイトルを含めてこの読者は使いたかったのですが、弊社のその欄の担当者にこう言われ、諦めたとのことです――「想う」は「おもう」と読ませられない、使うにはルビが必要になる、見出しにルビは付けられない、と。 後日、掲載された文章を見た投稿者の周りの誰もが「想う」がいいと言い、国語の先生にも「『思う』では気持ちが伝わらない。ルビの問題ではない」と言われたそうです。 「普通に使い、誰もが普通に読んでいる、きれいで、意味深い『想う』が使えない不思議が、納得いきません」とのことでした。 これに対する用語担当者の回答を、一部文言を加えて掲載します。 「想い」「思い」についてのご意見ありがとうございます。言葉を大切に思われるお気持ちが痛いほど伝わり、貴重なご意見として承りました。 これまでのやりとりと多少は重複するかとは存じま

    なぜ新聞は「想う」を使わないか
    Louis
    Louis 2017/05/27
    「新聞はできるだけ冷静で客観的な文体で書くことが求められます。戦前の新聞ではかなり情緒的な文章がありましたが、それが日本人に好戦的な気分をあおった一面があるという反省に立っています」
  • まずい?料理の作り方

    春巻きの具材として、鶏もも肉、野菜を8センチ角に切る、というのはさすがに大きすぎます。おそらく8ミリが正解だったのでしょう。最終的には「1センチ」になりました。 頭のなかで作っているところをイメージすることができれば、当に?と思うところです。 どうやったら入る? 「すりこぎに入れる」って……どうやるのでしょう? すりこぎ(擂り粉木、摺り子木)はすり鉢で物をするときに使う棒のこと。入れるならすり鉢のほうですね。 by Jun Ohwada 「……をすりこぎでする」のように「すり鉢」が省略されている言い回しがよくあるせいでうっかりしたのかもしれませんが、これも実物をイメージできれば気づくはず。 豚専用の言葉です 「ラード」は豚の脂のことなので、「和牛のラード」は存在しません。 牛の脂は「ヘット」といいます。日語では「ラード」ほどはなじみがなく、「牛脂」などと呼ぶこともよくあります。 料理

    まずい?料理の作り方
    Louis
    Louis 2017/04/08
  • 「視線」と「目線」 どう違う?

    「目線という言葉に違和感がある」というお便りを、何度か頂いています。この言葉は社内でも判断が揺れている言葉です。 「目線」という語はもともと、映画・演劇の世界で演技者が目を向ける方向のことを指す言葉でした。小学館の日国語大辞典には戸板康二さんの著書「楽屋のことば」の一節が引いてあります。それには「役者が演技中に、月を見あげたり、山を眺めたりする時の、目のつけどころを『目線(メセン)』という。視線とはいわない」とあります。同辞典はその記述のあと「②転じて、一般に視線をいう」とあり、現在の使用状況の実態としては「視線」とほぼ同じ意味です。 ほぼ同じ意味ですので、特段のことがなければ「視線」とするのを原則としてきました。毎日新聞用語集は「通常、一般社会で使わない隠語、品位がなく読者に不快感を与えるような語句は使わない。口語体で一般化している俗語も安易に使うことはしない」としていて、「目線」とい

    「視線」と「目線」 どう違う?
    Louis
    Louis 2017/03/18
    「「目線」という語はもともと、映画・演劇の世界で演技者が目を向ける方向のことを指す言葉でした」
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