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ブックマーク / blog.tokumaru.org (11)

  • 2023年4月においてクリックジャッキング未対策のサイトはどの条件で被害を受けるか

    サマリ CookieやlocalStorage等でセッション管理しているウェブサイトがクリックジャッキング対策していない場合、どの条件で被害を受けるかを説明する。SameSite属性のないCookieでセッション管理しているウェブサイトは、主要ブラウザのデフォルト設定ではクリックジャッキングの影響を受けない。一方、loaclStorageにトークン類を格納するウェブサイトでは、Google Chrome等のブラウザでクリックジャッキングの影響がある。また、ブラウザの設定を変更した場合の影響についても説明する。 クリックジャッキングとは クリックジャッキングとは、一言で説明すると「ウェブサイト利用者に意図しないクリック(タップ)をさせる」攻撃です。ウェブサイト上で意図しないクリックを勝手にさせられると、重大な結果になる場合があります。例えば、このURLを閲覧すると、以下のようにTwitter

    2023年4月においてクリックジャッキング未対策のサイトはどの条件で被害を受けるか
  • 2022年1月においてCSRF未対策のサイトはどの条件で被害を受けるか

    サマリ2020年2月にGoogle ChromeCookieのデフォルトの挙動をsamesite=laxに変更しましたが、2022年1月11日にFirefoxも同様の仕様が導入されました。この変更はブラウザ側でCSRF脆弱性を緩和するためのもので、特定の条件下では、ウェブサイト側でCSRF対策をしていなくてもCSRF攻撃を受けなくなります。この記事では、デフォルトsamesite=laxについての基礎的な説明に加え、最近のブラウザの挙動の違いについて説明します。 (2022年1月29日追記) 日確認したところ、Firefoxにおけるデフォルトsamesite=laxはキャンセルされ、従来の挙動に戻ったようです(Firefox 96.0.3にて確認)。デフォルトsamesite=lax自体は先行してGoogle Chromeにて実装されていましたが、細かい挙動の差異で既存サイトに不具合が

    2022年1月においてCSRF未対策のサイトはどの条件で被害を受けるか
  • 徳丸浩の日記: SSRF(Server Side Request Forgery)徹底入門

    SSRF(Server Side Request Forgery)という脆弱性ないし攻撃手法が最近注目されています。以下は、ここ3ヶ月にSSRFについて言及された記事です。 EC2上のAWS CLIで使われている169.254について SSRF脆弱性を利用したGCE/GKEインスタンスへの攻撃例 SSRFを利用したメール送信ドメインの乗っ取り 「CODE BLUE 2018」参加レポート(岩間編) この「空前のSSRFブーム」に便乗して、SSRFという攻撃手法および脆弱性について説明します。 SSRF攻撃とは SSRF攻撃とは、攻撃者から直接到達できないサーバーに対する攻撃手法の一種です。下図にSSRF攻撃の様子を示します。 攻撃者からは、公開サーバー(203.0.113.2)にはアクセスできますが、内部のサーバー(192.168.0.5)はファイアウォールで隔離されているため外部から直接

    徳丸浩の日記: SSRF(Server Side Request Forgery)徹底入門
  • Webアプリケーション脆弱性診断の検査対象をどう絞り込めばよいか

    ソニーDNAさんの『入門!基礎からわかる「失敗しないWeb診断業者の選び方」』というブログ記事を読みました。 全体的に穏当な内容で異論はないのですが、興味深い内容なので、屋上屋を架すようですが少し追加して考えてみたいと思います。 私が特に注目したのは以下の箇所です。 2. 検査対象を適切に絞れるか? セキュリティ対策をくまなく実施できれば安心ですが、それは大きな費用がかかり現実的ではないというケースも多いでしょう。そのため、Web診断では検査対象を適切に絞り込むことが必要です。ログイン画面や課金機能、個人情報管理機能など、セキュリティ対策が特に求められる機能を重点的に検査するには、検査対象を明確にすることが重要になります。 上記の考え方は、脆弱性診断の現場でよく行われているもので、筆者もこれに従うことは多いのですが、検査対象の選定は重要なのでもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。 脆弱

  • SQLインジェクション対策もれの責任を開発会社に問う判決

    ポイントは下記の通りです。 X社(原告)はセキュリティ対策について特に指示はしていなかった 損害賠償について個別契約に定める契約金額の範囲内とする損害賠償責任制限があった 当初システムはカード決済を外部委託し直接カード情報を扱っていなかった X社が「カード会社毎の決済金額を知りたい」とY社に依頼をして、その結果カード情報をいったんDBに保存する仕様となった(2010年1月29日) X社からの問い合わせに対してY社は、カード情報を保持しない方式に変更することが可能で、そのほうが安全となり、費用は20万円程度である旨を伝えた(2010年9月27日)が、その後X社は改良の指示をしなかった 以下の脆弱性その他が認められた システム管理機能のIDとパスワードが admin/password であった 個人情報が記載されたお問い合わせログファイルの閲覧が可能(ディレクトリリスティングと意図しないファイ

    Makots
    Makots 2015/01/22
    興味深い。果たすべき責務の基準は変わっていくから、フォローできない開発会社はアウトってことか。
  • 正規表現によるバリデーションでは ^ と $ ではなく \A と \z を使おう

    正規表現によるバリデーション等で、完全一致を示す目的で ^ と $ を用いる方法が一般的ですが、正しくは \A と \z を用いる必要があります。Rubyの場合 ^ と $ を使って完全一致のバリデーションを行うと脆弱性が入りやすいワナとなります。PerlPHPの場合は、Ruby程ではありませんが不具合が生じるので \A と \z を使うようにしましょう。 はじめに 大垣さんのブログエントリ「PHPer向け、Ruby/Railsの落とし穴」には、Rubyの落とし穴として、完全一致検索の指定として、正規表現の ^ と $ を指定する例が、Ruby on Rails Security Guideからの引用として紹介されています。以下の正規表現は、XSS対策として、httpスキームあるいはhttpsスキームのURLのみを許可する正規表現のつもりです。 /^https?:\/\/[^\n]+$/

  • HTTPSを使ってもCookieの改変は防げないことを実験で試してみた

    寺田さんのブログエントリ「他人のCookieを操作する」には、通信路上の攻撃者がいる場合は、SSLを使っても、Cookieの盗聴を防ぐことはできるが、Cookieの改変を防ぐことはできないと指摘されています。いかにも寺田さんらしい簡にして要を得たエントリで、これに付け加えることはあまりないのですが、残念ながらまだ読んでいない人が多そうだと言うことと、より広い読者に向けて具体的に説明した方がよいだろうと考えました。 そこで、通信路上に攻撃者がいる典型例として、公衆無線LANの偽AP(アクセスポイント)があるケースを題材として、「HTTPSを使ってもCookieの改変は防げない」ことを説明します(Secure属性使うと盗聴は防げますが、改変は防げません)。長いエントリなので結論を先に書いておきます。 Secure属性がないCookieはHTTPSでも盗聴できる Cookieの改変についてはSe

    HTTPSを使ってもCookieの改変は防げないことを実験で試してみた
  • IPAから「クリックジャッキング」に関するレポート出ました

    Webアプリケーションのセキュリティの分野で「新しい攻撃手法」は実はそれほど多くないのですが、比較的新しく対応が求められているものとしてクリックジャッキングがあります。クリックジャッキングは、CSRFと同じように「Webアプリケーションのサーバー側機能」を利用者(被害者)に実行させる手法です。CSRFは、当該機能を実行するHTTPリクエストを送信させる罠を使いますが、クリックジャッキングの方は、iframe等に当該機能を呼び出す画面を表示しておき、利用者(被害者)に実行ボタンを押させる(=クリックジャック)手法です。クリックジャッキングに関しては従来詳しい解説がありませんでしたが、この3月26日にIPAから「クリックジャッキング」に関するレポートが公開されました。 このレポートから、クリックジャッキングのイメージを示す図4を引用します。 サイトAが攻撃対象のサイト、悪意のあるページは罠にな

    IPAから「クリックジャッキング」に関するレポート出ました
  • 悪いサニタイズ、良い(?)サニタイズ、そして例外処理

    先日のエントリ「処理開始後の例外処理では「サニタイズ」が有効な場合もある」は、素材の消化不足、私の表現の未熟等から、一部で誤解を招いてしまったようで申し訳ありません。アプローチを変えて、サニタイズについてもう一度考えてみたいと思います。結論から言えば、悪いサニタイズはあっても、「良いサニタイズ」はないと考えます。しかしながら、状況によっては妥協の産物としてサニタイズを使うことは、あり得ると考えます。 稿で用いる「サニタイズ」の定義 サニタイズという用語は、歴史的に都合の良いように使われてきた歴史があり、あらためてネット検索して見ると、当に多様な使われ方をしていると感じました。その様子は、高木浩光氏のブログ記事『「サニタイズ」という言葉はもう死んでいる』からも伺えます。 ここでは、議論の都合上、以下をサニタイズの定義として用いることにします。 サニタイズとは、 主にセキュリティ上の目的で

  • Webアプリケーションに対する広範なDoS攻撃手法(hashdos)の影響と対策

    28C3(28th Chaos Communication Congress)において、Effective Denial of Service attacks against web application platforms(Webプラットフォームに対する効果的なサービス妨害攻撃)と題する発表がありました(タイムスケジュール、講演スライド)。 これによると、PHPをはじめとする多くのWebアプリケーション開発プラットフォームに対して、CPU資源を枯渇させるサービス妨害攻撃(DoS攻撃)が可能な手法が見つかったということです。この攻撃は、hashdos と呼ばれています。 概要PHPなど多くの言語では、文字列をキーとする配列(連想配列、ハッシュ)が用意されており、HTTPリクエストのパラメータも連想配列の形で提供されます。PHPの場合、$_GET、$_POSTなどです。 連想配列の実装には

  • Apache killerは危険~Apache killerを評価する上での注意~

    Apacheの脆弱性(CVE-2011-3192)いわゆるApache killerが話題になっていますが、その脅威については一部誤解があるようです。 以下は、非常に脅威とする報告の例です。 一方今回のはプロセスの肥大化を伴うので、実メモリ消費して更にスワップも使い尽くしてOS毎激重になったあげくLinuxとかの場合はOOM Killer発動と、他のプロセスや場合によってはOSを巻き込んで逝ってしまいます。 CVE-2011-3192 Range header DoS vulnerability Apache HTTPD 1.3/2.xより引用 以下は、それほど脅威でなかったとする報告の例です。 pooh.gr.jp は結構頑丈だったので 60 並列でやっと CPU idle 30% まで減らせた。 Apache Killer (CVE-2011-3192) 対策 for CentOS 5

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