教育実習の時だった 実習には行ったものの、将来「教員になる」ということはハッキリと決めてはいなかった どんな職業に就くのか、まだ迷っていた 最初の授業は、まったくダメだった こちらの指示が不明瞭で、生徒は何をしていいのかわからない状態だった。それでもなんとか授業になったのは、生徒たちが「きっと、こういうことをする時間なんだ」と気を利かして動いてくれたから。中学1年生だったが、ほんとうに大人だった。彼らが、「今はこれで、次はあれですよね」と授業の展開を考えて動いてくれた。 その中に、後にプロレスラーになる船木誠勝君がいた。