聞き手(宇野)構成(faira) ――今回の書評は、本来予定していた大塚英志『初心者のための「文学」』ではなくて、劇作家・宮沢章夫の講義録になったんだけれど、どうして変更したの? 時間がないということで僕の聞き書きにもなったし、負担を負う側から質問したい。 いや、それは大したことではなくて、余り最近小説を読んでいないから。あと、大塚さんが『初心者のための「文学」』で論じた大江健三郎の小説『芽むしり仔撃ち』について調査をしたら、レアな資料かもしれないものに突き当たったので、ちょっとネタ自体寝かして熟成したくなって。 本当は、今回の稲葉振一郎さんインタビューに強く関わることだったので、大塚さんが現在展開している議論には一通り目を通したから、書評も書きやすいかなと思うんですよ。 でも、今回は、その大塚さんの『「おたく」の精神史』をサブテキストにした東大での講義をね、扱うべきかと思って。 ――『「
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