ついに「俺はミクの付属物じゃねえ!」とぶち切れるボカロPが現れた ほんらいの人形師は、人形の芸を巧みにみせて、人形劇が拍手喝さいされることを尊び、喜ぶものだと思う。 けれども、自身が操る美少女の傀儡ばかりが喝采を浴び、それでいて美少女人形のかわいらしさ以外の部分*1がまともに省みられない状況が続けば、ある種の疎外感に直面するかもしれない。さらには、人形師である自分自身の境遇に疑問を感じたり、美少女人形に黄色い声を飛ばす観客や美少女人形そのものに嫌気がさすこともあるのかもしれない。 そう思うと、人気の出てしまった人形師というのは因果な立場だな、と思う。客が集まらなければ集まらないで大変そうだけど、客が集まったら集まったで、今度は「褒められているのは、人形なのか、人形を操る俺の技量なのか、俺自身なのか」という問いに直面する。一途に自分の技芸の向上だけを願い、ストイックに自分自身の作風を追及する