リビア問題では、旧宗主国イタリアの動向が世界の注目の的だが、当のイタリアでは未成年者買春などの罪で起訴されたベルルスコーニ首相が開催していたという秘密パーティー「ブンガブンガ」が国民の大きな話題となっている。裸の少女をはべらせるなど、首相が“友人”のリビアの最高指導者カダフィ大佐をまねて一種のハーレムを作っていたことが公判などで判明。経済重視でカダフィ政権と緊密な関係を築いてきた首相は4月26日、ローマでサルコジ仏大統領と会談した後、記者団に対し、従来の方針を一転、リビア政府軍への攻撃参加の意向を示し、「決断は容易なものではなかった」と苦渋の胸中を明かしたが、首相とカダフィ氏の仲を知る国民からは「さもありなん」と苦笑がもれている。(吉村剛史)伊首相の犯罪 シルビオ・ベルルスコーニ伊首相(74)の秘密パーティー「ブンガブンガ」の内幕が明らかになったのは4月13日の公判。 昨年8月22日にミラ