COMITIA97(G20a) ちょいSF風の百合モノ。 COMITIA97で出す予定の小説のサンプルです。 冒頭のさわりの部分だけ。ちまちま手直ししています。 何万、何億回と繰り返される記憶。 私は独り。 私に触れる者は誰も無く、私から触れることもできない。 情報は停止したまま、時だけが無常に過ぎていく。 無常。全てが変化せぬからこそ。 この世界に、私は独りだった。 だから、光りが差したとき、思わず私は―― Scene.01 「……どうしたんだ?」 私は半ば無意識に問いかけた。「きれい……」 少女は、ぽつりと呟いた。 長い白髪に藍色の瞳。細く華奢な身体。 封印されていた格納コンテナ。何重かのロックが掛けられていたその奥底、棺桶のようなケースの中に一人の少女が眠っていた。 生命維持装置の類は見当たらなかった。これがいくら古いものでも、有機生命体を維持する為の機械か、そうでないかの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く