印象操作の典型ですな。 2001年の不正受給:46.7億に対し、2005年の不正受給:71.9億、というと不正受給が1.5倍に増え、まるで生活保護受給者が悪質化しているかのような印象を受けるのだが、では母数となる生活保護費総額を予算で見ると、2001年生活保護費予算:1兆3091億、2005年:1兆9230億でこちらもほぼ1.5倍。不正受給率について言えば、0.3~0.4%で推移しているに過ぎません。 素直にデータを読むなら、生活保護対象者が4年間で1.5倍に増えた、と解釈するべきところでしょう。 問題とすべきは、小泉政権下で生活保護費が1.5倍に増えたことであって、付随的に増えた不正受給額ではないでしょう。”お上から頂いた”情報をただ流すだけの作業をすると、こんな記事ができると言うわけですな。 この記事を参照したブログもいくつかあるけど、もう少し背景を見る努力をした方が良いと思いますよ。