サウジアラビア・ジッダ(Jeddah)で、街の美化キャンペーンのちらしをくばる女性たち(2010年4月29日撮影、資料写真)。(c)AFP/AMER HILABI 【10月6日 AFP】父親と男の親族だけが女性の結婚相手に関する決定権を持つサウジアラビアで今、女性たちが、この部族古来の伝統に立ち向かわんとしている。 自分で選んだ結婚相手を父親に却下され、一生独身を余儀なくされる可能性に直面した女性たちが、父親の判断を不服として裁判所に訴え出るケースがこのところ増えているのだ。そうした女性の多くは大卒で、収入のある職業婦人だ。 人権団体の調べによれば、過去6年間で訴えを起こした女性は86人に上る。うち13件は、ことしに入ってからのものだ。 ■イスラムの教えと部族の伝統との相克 今年7月、メディナ(Medina)の裁判所は、同僚の外科医との結婚を「違う部族の出身者」との理由で父親が認めなかった