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2018年12月4日のブックマーク (2件)

  • 独り立ちの時、お母さんがくれた鍋 - 話半分で聞いてください

    鍋の手入れをする時間が好きだ。 黒ずみを落とすため、鍋の外側と内側をスポンジで丁寧にこするのは根気がいる。けれども、だんだん綺麗になっていくと嬉しくて、ツヤツヤに戻った姿を見ると幸せな気持ちになる。 うちのお鍋は、私が一人暮らしを始める時にお母さんが持たせてくれたもの。特別な素材やブランド品ではなく、一般的なアルミ製の雪平鍋と両手鍋。サラリーマンなら中堅かもしれないが、両方とも9年目のベテラン選手だ。 新品の時についていたはずの表面のコーティングはすっかり剥がれているし、アルミ鍋は焦げ付きやすい。手入れも正直ちょっと面倒だし、新品の良いお鍋に買い替えることも考えた。けれども、ずっとそれが出来ずにいる。 なかなか捨てられないのは、家族と私を繋ぐ特別な存在だからだろう。実家との距離は遠くとも、母から貰った鍋がうちで毎日の生活を助けてくれていると、一緒に暮らしているような気分になる。 時間があっ

    独り立ちの時、お母さんがくれた鍋 - 話半分で聞いてください
    NAMEOVER
    NAMEOVER 2018/12/04
    家族との絆か。。
  • 伊坂幸太郎とチョコミント - 話半分で聞いてください

    バーに行くと必ず頼むのが「グラスホッパー」。ペパーミントとカカオのリキュール、生クリームをシェイクして作るショートカクテル。味は”まんま”チョコミント。注文するとたいてい珍しがられるので、飲む人はほぼいないのだろう。甘いものが苦手な人にはおすすめできない。 私がグラスホッパーを飲むようになったのは、伊坂幸太郎の小説「グラスホッパー」を読んでから。ただのくだらない韻踏みだ。小説について少し説明すると、主人公は最愛のをひき逃げによって失い、その犯人を復習目的で探していたところ、殺し屋同士の闘争に巻き込まれるというストーリー。主人公は命の不安を感じながらも、真実に近付こうともがき続ける。ジャンルで言えば、ミステリーのハードボイルド。 主人公は物語の序盤、犯人を追っている時に、大学時代に教授から言われたバッタについての言葉を思い出す。たくさんの人が密集する、渋谷のスクランブル交差点で。「これだけ

    伊坂幸太郎とチョコミント - 話半分で聞いてください