CEDEC最終日の基調講演「国民的ゲームとは何か? ~ドラゴンクエストの場合~」には、ゲームデザイナーの堀井雄二氏が登壇した。大勢の前で講演するのは、ほぼ初めてということもあり、きわめて貴重な80分。1000名収容可能なメインホールは満席となり、入りきれなかった来場者のため、他の2会場で実況中継されるほどの盛況となった。 壇上に上がったのは、堀井雄二氏と、スクウェア・エニックスプロデューサーの市村龍太郎氏、ディレクターの藤澤仁氏。この3人の会話形式で進行した。ここでは『ドラゴンクエストIX』にかかわる堀井さんの発言を軸にレポートする。 「ドラゴンクエスト」はいかに誕生したか? 最初に堀井氏が語ったのは、同氏がゲームを作り始めた頃の話。ここで何よりも重視したのは“わかりやすさ”だと、堀井氏は語った。 「いきなりRPGを遊ぶのは難しい。だから、まずアドベンチャーゲームを作った。これはプレイヤー
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