斎藤環さんは臨床医として長年、ひきこもりの診療にあたってきた。その中で、いじめがきっかけになった人が少なくないことに気づいた。いじめは起きた直後もいじめと認められにくい社会で、いじめによる後遺症はさらに見えにくい問題として厳然とある。いじめはなかったこととされ「忘れた方がいい」と言われても当人の心の傷は癒やされることがない。成人してもトラウマが残り、生きづらさを抱えている人は多い。これまであまり問題にされてこなかった「いじめ後遺症」について話を聞いた。【聞き手・小川節子】 ・引きこもりの1割はいじめがきっかけ ・いじめによりうつ病、自殺のリスクは高まる ・いじりといじめの違い さいとう・たまき 1961年、岩手県生まれ。精神科医、批評家。筑波大学医学研究科博士課程修了後、千葉県の病院勤務。2013年から筑波大学教授。不登校ひきこもりの治療、支援活動に積極的に関わる。文学、映画、美術、漫画な
![「いじめによるトラウマ、後遺症は残る」 精神科医 斎藤環さんに聞く - ソーシャルアクションラボ | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e521c3b0b0c72f453e087d5b8146f067d2f7cccc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsocialaction.mainichi.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F08%2Fimg_none.jpg)