「大学の1年先輩は6人中5人が内定を採れなかった。自分もこれからどうなるのか…」 こう語るのは、某一流大学に通う大学3年生。就職活動の本格化を前に、2010年卒業予定の先輩が直面した厳しい現実を間近で感じたせいか、すでに不安を隠せない様子だ。 厚生労働省と文部科学省の共同調査による2010年3月大学卒業予定者の就職内定率は62.5%(09年10月1日時点)。これは“就職氷河期”と言われた03年の60.2%、04年の61.3%に次ぐ低い水準だった。また、日本経済新聞社が行った主要企業の10年度採用状況調査(10月1日時点)では、大卒内定者数が09年入社実績に比べ28.6%も低下している。 こうした結果を受け、冒頭の学生をはじめとした多くの11年卒業予定の学生たちは、“就活”に警戒心を強めている状況だ。 実際、就活情報サイト『日経就職ナビ』が11年卒予定の学生に「今年の就職戦線は前年と比較して