テレコムアニメーションがアニメーションの実制作を担当した2時間SP。 3DCG背景や背景動画を活用して、縦横無尽に空間移動するカメラが面白い。中盤と後半のアクションは作画も堅実かつ派手で、奇をてらった構図で楽しめた。 キャラクターデザインと総作画監督をつとめた佐藤好春*1は影の少ない、描線もさっぱりした、クセのない作画が魅力的。シンプルなデザインが激しいアクションを映えさせる。 EDクレジットを見る限りでは、演出からアニメーターまで、メインをほとんどテレコム関係者でしめているようだ。近年のテレコムは海外作品を手がけることが少なくなっているが、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』等の国内作品に参加して高い基礎力の健在ぶりを見せている。滝口禎一監督も『空の境界 第四章〜伽藍の洞〜』で監督に抜擢された後にテレコムへ復帰したアニメーターだ。 2007年でテレコムが制作を担当した