GoogleとFacebookの2巨人が、デジタル広告市場を寡占している。よく知られている話である。でも、両社による寡占化がどう展開するかをグラフで追ってみると、複占( duopoly)が思っていた以上に異常なレベルに向かっていることに、驚いてしまう。 米デジタル広告市場のトップ10社の各広告費をeMarketerが予測していたので、それをグラフ表示したのが図1である。2016年から2019年までの、年間広告費の推移を示している。トップ2のGoogleとFacebookが、他の8社を大きく引き離して突っ走っている。トップ2社の勢いだけが特出し、今後もその他グループとの差をドンドン引き離そうとしているのだ。 (データソース:eMarketer) 図1 米デジタル広告費の推移。2016年~2019年の年間売上高を会社別に示している。図ではトップ10のみプロットしている。Googleの広告費には
米Microsoftは9月21日(現地時間)、米FacebookおよびスベインTelefonica傘下のインフラ企業Telxiusとの共同プロジェクトである大西洋横断海底ケーブル「MAREA」(「潮流」という意味のスペイン語)が完成したと発表した。 2016年8月に着工したこの6600キロ長のケーブルの転送速度は160テラbps。7100万本のHD動画を同時に配信できる規模だとMicrosoftは説明する。 このケーブル敷設の目的は、Microsoftのクラウドおよびオンラインサービス(Bing、Office 365、Skype、Xbox Live、Microsoft Azureなど)のための高速で信頼性の高い接続と、Facebookのユーザーへの快適なサービス提供を実現することとしている。 水深5キロ以上の海底に設置されたケーブルは、米国のバージニア州のバージニアビーチとスペインのビルバ
世界のニュースメディアはフェイスブック(FB)に頼らざるえない状況に立たされている。でも幸か不幸か、日本のニュースメディアはFBにほとんど頼っていない。 海外の主要ニュースメディアは、日本に比べ約100倍のFBフォロワーを抱えている 海外メディアと日本メディアとでは、FBに取り組む温度差がけた違いに大きい。それぞれの主要ニュースメディアのFBページがどれくらいのフォロワーを抱えているかを見れば明らかである。図1に示すように、海外の大手ニュースメディアが500万人~4000万人規模の大多数ユーザーからフォローされているのに対し、日本の主要ニュースメディアはわずか5万人~35万人くらいしかフォローされていない。1桁どころか2桁くらいの差がついている。 図1 代表的な総合ニュースメディア(デジタル版)のFBページのフォロワー数。ここでは旗艦FBページのフォロワー数を示している。海外の大手ニュース
The DCLeaks site had gone live a few days earlier, posting the first samples of material, stolen from prominent Americans by Russian hackers, that would reverberate through the presidential election campaign and into the Trump presidency. The site’s phony promoters were in the vanguard of a cyberarmy of counterfeit Facebook and Twitter accounts, a legion of Russian-controlled impostors whose opera
ソーシャル化・モバイル化の上昇気流に乗って、フェイスブック(FB)の業績は相変わらず調子が良い。2017年第2四半期(4月~6月)決算でも、純利益が39億ドルと前年同期に比べ71%も増やしている。 ところが、前回の四半期決算発表時あたりから、このような高度成長も厳しくなってきていると語り始めている。ニュースフォード(タイムライン)に流していく広告が打ち出の小槌となっているが、満杯になってきており割り込ませる広告にも限界に達してきているのだ。 同社売上高のほとんどが広告売上に頼っており、その四半期単位の売上高の成長率も確かに鈍り始めている。2015年第2四半期から売上高成長率が、図1に示すように、 59.23%→55.77%→50.81%→49.24%→45% と、四半期ごとに成長率が減り続けているのだ。 でも、成長率が鈍っているといっても、2015年第2四半期の売上高は前年同期比45%増の
フェイスブックは4年前から毎年、職場のダイバーシティ(人種や性別の多様性)の向上を目的に、米国の社員の男女比率や人種の構成比に関するデータを公開している。しかし、8月2日に公開された2017年版のデータを見ると、フェイスブックはこの問題に関しわずかな成果しかあげられてないことが分かった。 同社の技術職やマネージメント職の大半は、依然として白人男性らが占めている。フェイスブックの全従業員に女性が占める比率は現在35%で、これは2016年の33%から2%しか伸びていない。さらに、技術職における女性比率は5分の1にも届かない19%だ(この数字は2016年に17%だった)。 フェイスブックはここ最近、技術職の女性の採用を推進しておりエンジニア部門の新卒採用では27%が女性だという。 一方で、人種別の構成比率を見てみると全従業員のうち白人が49%、アジア系が40%、ヒスパニックが5%、黒人は3%とな
米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは6月22日(現地時間)、シカゴで開催したFacebookグループのリーダーを対象とした初の「Facebook Community Summit」で、同社のミッションの変更を発表した。 同社はこれまで、企業のミッションとして「making the world more open and connected(世界をよりオープンにし、つなげる)」を掲げてきたが、新たなミッションは「bring the world closer together(世界のつながりをより密にする)」。 ザッカーバーグ氏はこれまで、人々につながるためのツールを提供すれば世界は自然と良くなっていくと考えていたが、社会はいまだに分断されており、単に世界をつなげるのではなくそのつながりをより強めるための努力が必要だと確信したという。 完全なミッション声明は「give peopl
Facebookの最高製品責任者であるChris Cox氏が来日した。19.4億人が利用するSNS「Facebook」の製品管理と設計、マーケティング機能を統括する人物だ。 6月1日に開かれた記者向け説明会で登壇したCox氏は、スマートフォンの次に人々の生活を大きく変える“ポストスマホ”は何になるのかという質問に対し、一度はGoogle Glassなどで注目を集めたアイウェア(メガネ型端末)を挙げ、今後10〜15年にかけて普及するとの見方を示した。 「見たい情報やメッセージ、ゲームなどが(目の前の景色に)オーバーレイされて、何をしたいのかを選べるようになるだろう。歴史上のUIの変遷をみていくと、やはり我々が自然にやっていることに近づいている。これまでは手を使ってタイピングしていたものが、日々のコミュニケーションで使っている目や耳や口などに近づいていくだろう」(Cox氏)。 同社は、2014
ユーザーがニュースメディアに出会う主要な場として、検索サイトに加えソーシャルサイトも定着してきた。米国や欧州だけではなくて、新興国に於てもだ。特徴的なことは、検索サイトではグーグルが、ソーシャルサイトではフェースブックが抜きん出て利用されていることである。 ニュースパブリッシャーは、彼らが発するニュース記事が、グーグル検索やフェイスブック(SNS)でより多くのオーディエンスに目に留まるように競うことになる。中でも最近の流れとしては、フェイスブックでの接触頻度が増えてきている。米国のニュース/メディア・サイトへのトラフィックを分析しているParse.lyの調査でも、図1に示すように、外部からニュースサイトへの流入トラフィックうち40%以上がフェースブックからとなっている。35%前後のグーグル検索を上回っている。 (ソース:Parse.ly) 図1 パブリッシャーへの参照トラフィックの流入元シ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く