重症患者の人数が病床の数を超えた大阪。 府は、中等症の病院で患者が重症の状態になっても、転院させず、そのまま治療を継続するよう要請しています。 「コロナ専門病院」として中等症の患者の治療にあたる大阪市内の病院では、容体が悪化した患者の転院先を見つけるのが難しく、そのまま治療を継続するケースが相次ぎ、病院は危機感を募らせています。 大阪・淀川区にある大阪市立十三市民病院は、新型コロナの中等症の患者用に府内最大規模となる、70床を確保している「コロナ専門病院」で、15日の時点で58人に患者が入院しています。 この病院では今週に入り、重症化したと判断した患者を重症患者用の別の病院に転院させるのが、難しくなっているといいます。 病院は府を通じて転院先の調整を行っていますが、15日現在、5人の患者の転院先が見つからず中には、2日間、見つかっていないケースまで出てきています。 病院では、患者の酸素吸入