とある授業で、インタビュー内容をトランスクリプトさせた(文字起こしさせた)のだけど、その精度が個人差が大きい。人が何を聞き取っているのかに個性があるというのが面白いって話で、音と意味が結びつくゲシュタルトみたいなのの作り方には、人によって違いがあるようだ。 あるインタビューイの発話(神奈川から山形に来た人)に、どうしても聞き取れないフレーズが出てきた。学生もどうしても聞き取れないという。「ケンタンシ」って何ですか、と。僕にはその部分が「ケッタナシ」に聞こえる。話の内容は、田舎では車がなければ生活ができない、都市部で暮らしているときは車なんか必要ないと思っていた、といったもの。前後の具体的な文脈は次の通り。 「独身の時は、*****、車なんて必要ないと思ったもんね」 これを聞き取ろうとした態度のバリエーション。 (1)聞き取れない「ケンタンシ」だか「ケッタナシ」を音声レベルで何とか聞き取ろう