タグ

ブックマーク / himaginary.hatenablog.com (18)

  • 集団免疫論者は正しかったのか? - himaginary’s diary

    タイラー・コーエンが23日に集団免疫についてMRに長文のエントリを上げている。それによると、スウェーデンやロンドンやNYでは抗体保有者の割合がおよそ20%に達した後に入院者数や死者数が急減した半面、第一波に続く感染拡大の波が最初とは別の地域(マドリードの後のバルセロナや、NYの後のアリゾナなど)で起きたことにより、集団免疫論者の正しさが裏付けられたように思われた、という。しかし、マドリードやイスラエルを第二波が襲い、ロンドンも第二波に見舞われつつある現状では、集団免疫論者の主張が数週間前ほど正しく思われなくなった、とコーエンは言う。これに対する集団免疫論者の反論にコーエンは以下の通り懐疑的である。 In response, many of the herd immunity theorists strike back and ask “where are the deaths“? But

    集団免疫論者は正しかったのか? - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2020/09/27
  • スペイン風邪による死がナチ党の得票を引き上げた - himaginary’s diary

    という実証結果を示した論文をMostly Economicsが紹介している。論文は「Pandemics Change Cities: Municipal Spending and Voter Extremism in Germany, 1918-1933 」と題されたNY連銀のスタッフレポートで、著者はKristian S. Blickle。 以下は文の一節のMostly Economicsからの孫引き。 ...influenza deaths of 1918 are correlated with an increase in the share of votes won by right-wing extremists, such as the National Socialist Workers Party (aka. the Nazi Party), in the crucial

    スペイン風邪による死がナチ党の得票を引き上げた - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2020/05/14
  • アデア・ターナー元FSA長官が立憲民主党の経済顧問に就任へ - himaginary’s diary

    英国の金融サービス機構(FSA)長官を務め、近著「債務、さもなくば悪魔」でヘリコプターマネー政策を提唱したアデア・ターナー氏が、立憲民主党の経済顧問に就任することが明らかになった。実現すれば、アベノミクスによる金融緩和に反対してきた立憲民主党が、その経済政策を180度転換することになる。 立憲民主党の関係者は、記者の取材に応じて、次のように語った。「我々はアベノミクスに対抗する経済政策を策定するために研究を続けてきた。当初は、アベノミクスの問題点は過剰な金融緩和策にあると考えていたが、海外の一流と言われる経済学者の意見を取材する中で、金融政策と財政政策の協調が取れていないことが問題ではないか、と認識するようになった。そこで、財金協調について最も明確な政策提言を打ち出しているターナー氏に三顧の礼を尽くして顧問就任をお願いしたところ、引き受けてもらうことができた。」 同党の別の関係者によれば、

    アデア・ターナー元FSA長官が立憲民主党の経済顧問に就任へ - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2018/04/01
    へぇ。って、これも、ですね^^;
  • 電気代を節約するだけでなく暑さを抑えて生産性も上げるLED - himaginary’s diary

    「The Light and the Heat: Productivity Co-benefits of Energy-saving Technology」というNBER論文が上がっている(文も公開されている)。著者はAchyuta Adhvaryu(ミシガン大)、Namrata Kala(ハーバード大)、Anant Nyshadham(ボストン大)。 以下はその要旨。 Measurement of the full costs and benefits of energy-saving technologies is often difficult, confounding adoption decisions. We study consequences of the adoption of energy-efficient LED lighting in garment facto

    電気代を節約するだけでなく暑さを抑えて生産性も上げるLED - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2018/02/20
    この寒いのに何の話かと思ったら、工場とかの話でございました。“企業の費用データを用いて推計したところ、LED採用の費用回収期間は、生産性への恩恵を考慮すると1/6近くにまで短縮する”。
  • マンキューの規制提案 - himaginary’s diary

    マンキューがブログでユナイテッド航空の搭乗拒否騒ぎを取り上げて以下のように書いている。 The story about United dragging a passenger off an overbooked plane highlights how crazy the current system is. I would not go so far as to say that airlines should never overbook, but it seems that when they overbook, they should fully bear the consequences. They should be required to keep raising the offered compensation until they get volunteers to gi

    マンキューの規制提案 - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2017/04/14
    「マンキュー」って何度目にしても頬が緩んでしまう名前ですわねぇ。なんで面白いんだろう、「マンキュー」^^;
  • 相模原障害者殺傷事件とピーター・シンガー - himaginary’s diary

    こちらのtogetterを目にして、海外では相模原事件とピーター・シンガーを結び付けた議論はされているのだろうか、とぐぐってみたところ、シンガー自身が豪州ABCのQ&Aという番組でこの問題について追及された際のやり取りを取り上げたデイリーメール記事が見つかった。以下はそこからの引用。 After 19 people were massacred at a disabled care facility in Japan, disabilities advocate Kath Duncan asked Mr Singer whether his views inspired such violence. Ms Duncan only got part way through her question before Mr Singer cut her off to ask, 'And you t

    相模原障害者殺傷事件とピーター・シンガー - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2016/10/03
  • 危険な哲学者・その3 - himaginary’s diary

    引き続きスペクターのシンガー記事より。以下は昨日の一つ目の引用部の続き。 Despite Singer's immense influence–and perhaps because of it–most academic philosophers do not consider him an original thinker. "In many ways, I think Singer is more of a politician than a philosopher,'' McGinn told me. "He is a practical man, not a theorist. Yet, when it comes to a broader impact, I would have to admit that he may be the most influential phil

    危険な哲学者・その3 - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2016/08/09
  • 危険な哲学者・続き - himaginary’s diary

    昨日紹介したピーター・シンガーに関するマイケル・スペクターのニューヨーカー記事から、彼の哲学への批判を紹介した箇所を引用してみる。 Critics say that his moral certainty is one of Singer's most significant flaws–that he is too demanding, too impersonal, and too dismissive of the way people actually relate to one another. In its rawest form, Singer's philosophy condemns people for caring more about their families than about strangers. "People do have special relat

    危険な哲学者・続き - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2016/08/09
  • 危険な哲学者 - himaginary’s diary

    uncorrelated氏が、相模原の事件を受けたツイートで哲学者ピーター・シンガーの論を引いていた。氏は以前からブログエントリでシンガーを取り上げており(ここ、ここ)、昨年末も今回のツイートと概ね同趣旨のことを書かれている。そこで、シンガーとはどういう人なのだろう、とWikipediaを当たってみたところ、1999年の表題のニューヨーカー記事(原題は「The Dangerous Philosopher」*1)に行き当たった。同記事の中でシンガーの矛盾を突いた箇所が興味深く思われたので、以下に引用してみる。 This sort of reasoning can seem both numbingly logical and excessively coarse. Take, for example, his view of charity. Singer has written that

    危険な哲学者 - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2016/08/09
  • 経済学者が独裁者を支持する時 - himaginary’s diary

    クルーグマンと安倍政権の消費増税延期に関するブルームバーグ記事(原文)やそのブコメを読んで、かつてfinalventさんが訳されたクルーグマンのブログ記事を思い出した。そこでクルーグマンは、ノアピニオン氏の煽り気味の安倍評を受けて、アベノミクスを正しくない人が実施する正しい政策のように描いている。 これを読んでさらに思い出したのが、クルーグマンは安倍首相よりも遥かに強権的な同時代の政権を支持したことがあった、という話である。その時の自分の立場を説明した記事の冒頭でクルーグマンは、自らの心境を以下のように述べている。 I didn't want to go to Malaysia. The Malaysian government would surely expect me to deliver a stronger endorsement of its heterodox economi

    経済学者が独裁者を支持する時 - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2014/11/28
    弁護士さんの職業正義みたいなもの。
  • 経済学を勉強すると嘘をつきやすくなる - himaginary’s diary

    という点について研究した論文がUDADISIの2012年経済学論文ランキングの第2位として取り上げられていた。著者はマドリード・アウトノマ大学のRaúl López-Pérezとケベック大学モントリオール校のEli Spiegelmanで、論文のタイトルは「Do Economists Lie More?」。 以下はその要旨。 Recent experimental evidence suggests that some people dislike telling lies, and tell the truth even at a cost. We use experiments as well to study the socio-demographic covariates of such lie aversion, and find gender and religiosity t

    経済学を勉強すると嘘をつきやすくなる - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2012/12/18
    この論文自体が経済学の論文だとすると、エピメニデスのパラドクスが成立してしまうんですがぁ(って、常に嘘をつくわけでないなら成立しない)。
  • ゲーム理論は直接的には現実に応用できない - himaginary’s diary

    とイスラエルのゲーム理論の大家アリエル・ルービンシュタインがThe Browserインタビューで述べている(Mostly Economics経由)。 その内容を簡単にまとめると以下の通り。 ゲーム理論というネーミングで、フォン・ノイマンは数学だけではなく広報宣伝での天才ぶりを発揮した。そのネーミングにより、何か単純なものが経済危機や核抑止力政策といった複雑な状況に応用できるという幻想を人々に抱かせた。自分の見方は同僚より極端かもしれないが、ゲーム理論は現実に直接応用できるという主張には与しない。 自分が比喩として良く用いるのは論理学。論理学は哲学や数学の興味深い一分野ではあるが、それがより良い人生を送る助けになるという幻想を抱いている人はいないと思う。良き裁判官は論理学を習得している必要は無い。論理学はコンピュータ科学の発展に役立ったが、友人との討論や、裁判官、市民、もしくは科学者として与

    ゲーム理論は直接的には現実に応用できない - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2012/06/11
  • 何が国家の繁栄を決めるのか? - himaginary’s diary

    下記のダロン・アセモグルとジェームズ・ロビンソンの新著の内容が、MITニュースで紹介されている。 Why Nations Fail: The Origins of Power, Prosperity, and Poverty 作者: Daron Acemoglu,James Robinson出版社/メーカー: Currency発売日: 2012/03/20メディア: ハードカバー購入: 13人 クリック: 175回この商品を含むブログ (12件) を見る 以下は同記事の概要。 米国のように繁栄する国家がある一方で、貧困に留まる国家もある。また、古代ローマやソ連のように強国なのに崩壊する国家もある。アダム・スミスやマックス・ウェーバーから今日の学者に至るまで、多くの学者がこの問題に取り組んできた。 アセモグルとロビンソンが出した回答は政治体制。包括的な(inclusive)政治体制、即ち、政

    何が国家の繁栄を決めるのか? - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2012/03/24
    《制度がインセンティブを形成し、インセンティブは重要である――はある意味で自明だが、未だ一般常識とはなっていない》。
  • 地産地消は環境に良くない - himaginary’s diary

    とEd Glaeserがボストングローブに書いている(原題は「The locavore’s dilemma」;Economist's View経由)。 その理由は以下の通り。 2008年のカーネギーメロン大学の2人の研究者の調査によると、米国産の物の消費は一家計当たり年間8.9トンのCO2に相当する温室効果ガスを生み出す。そのうち物の配送から生み出されるのは0.4トンである。また、農作物の供給網上の輸送から生み出されるものの総計は一家計当たり年間1トンである。 我々は、配送を縮減することによる環境へのベネフィットと、物を必ずしも最適ではない栽培地で生育することによる環境へのコストを比較衡量する必要がある。例: 最近の英国での調査によると、英国産のトマトの消費はスペイン産のトマトの消費の約3倍の温室効果ガスを生み出すという。寒い英国でトマトを生育することによって費やされる余分なエネルギ

    地産地消は環境に良くない - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2011/06/21
  • 個人主義の強い国ほど経済成長率が高い - himaginary’s diary

    という研究結果がVOXEUで報告されていた。著者はUCバークレーのYuriy GorodnichenkoとGérard Roland。 そこでは以下の2つの図が提示されている。 横軸はいずれの図もホフステッドによって開発された個人主義の指標*1であり、縦軸は最初の図が一人当たりGDPの対数値、2番目の図が100万人当たりの特許件数である。 これを見ると、確かに個人主義の度合いが強いほど経済のパフォーマンスが良い。Gorodnichenko=Rolandによれば、 個人主義指標が1標準偏差(これはベネズエラやギリシャとブラジルやルクセンブルクとの差に相当する)高くなると、所得が60〜87%高くなるという。 我が日を見てみると、集団主義的と良く言われる割には、ホフスタッドの指標では概ね全体の真ん中に位置している。そして、いずれの図でも、回帰線で予測されるよりも上に来ている(特に人口当たり特許

    個人主義の強い国ほど経済成長率が高い - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2010/10/19
    集団主義と遺伝の話が気になる。
  • 数学なんかいらない? - himaginary’s diary

    EconomistのFree Exchangeでライアン・アベントが面白い記事を書いていたので、以下に訳してみる(…4/1付けだが、エイプリルフールネタではないと思う、多分)。 ジャスティン・フォックスが看破した。 アカデミックな経済学論文の基的な形式は、最初に理解可能な数段落があって、最後に理解可能な数段落があって、その間に非常にとっつきにくい数学や統計分析の塊がある。 フェリックス・サーモンも喝破した。 彼が(あえて)言わなかったことは、私を含むジャーナリストが経済学の論文を読む方法だ。一般に我々は、数式や回帰分析の細部を理解する能力も意思もないので、英語で書かれた部分だけを読み、数学の部分はきちんとしているのだろうという大まかな前提に立っている。 しかしサーモン氏は、このように論文の数学的な中心部分をおざなりにすることが、少しでも新奇で刺激的なことを追い求めるジャーナリストの性と相

    数学なんかいらない? - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2010/04/08
    情報視力とか。
  • インターネットによって消滅しつつあること - himaginary’s diary

    テレグラフに「インターネットによって消滅しつつある50のこと(50 things that are being killed by the internet)」という記事が上がっていた(The Big Picture経由)*1。 以下はその抜粋。 1) 礼儀正しい不同意の技術 YouTubeの中身の無いコメントが代表的とは言えないにせよ、インターネットは間違いなく議論のトーンを先鋭化させた。ブログ界の最も騒々しい一画では、真面目に提起された意見の相違を受け付けることができないらしい。すべての反対者には裏があるに違いない、というわけだ。 2) 有名人の死を何とも思わないのが自分だけではないかという恐れ Twitterには不謹慎な冗談が溢れている。 3) アルバムを全曲聴くこと シングルはインターネットで思わぬ恩恵を受けた。 4) サラ・ペイリン 彼女の躓きのもととなったインタビューはネット上

    インターネットによって消滅しつつあること - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2009/09/29
    ちょっと気が利きすぎたまとめ方かなぁ。こういうまとめの影響力から予言成就的な具合にことが進んじゃうのかもしれないけれど。
  • 最低賃金引き上げは失業率を上昇させるか? - himaginary’s diary

    民主党の最低賃金を1000円に引き上げる構想が波紋を呼んでいる。 論壇では、山崎元氏が、民主党の政策は大幅な失業増を招くとして批判的である。この山崎氏の批判についてはすなふきん氏も大いに同意している。 一方、EU労働法政策雑記帳の濱口桂一郎氏は、一気に1000円に持っていくのは無理と断りつつも、その方向性に基的に賛意を表し、山崎氏の見解に反対の姿勢を見せている。また、勝間和代氏は、今年初めの毎日新聞HP上の「クロストーク」で既に同様の提案をしている。 こうした最低賃金の経済学的論点については、「日労働研究雑誌」での大竹文雄氏と橘木俊詔氏の対談において網羅的にまとめられている。そのほかの参考になるサーベイとしては、日総研のレポート、青学の金俊佑氏の卒業論文、高崎経済大学論集の石井久子氏の論文をネットで読むことができる。 純粋に経済理論的な立場から言うと、マンキューが2006/12/2

    最低賃金引き上げは失業率を上昇させるか? - himaginary’s diary
    Nean
    Nean 2009/07/26
  • 1