カーバインは、炭素原子を鎖状に繋げたもので、厚みが原子1個分。同じく炭素原子で構成されるシート状のグラフェン、チューブ状のナノチューブと違い、“1次元的物質”であるとヤコブソン氏は説明している。 カーバインは19世紀から理論的にその存在が考えられており、これまでにも圧縮したグラファイトや、惑星間のチリの中などで少量発見され、実験によっても生成されていた。今回同チームは、コンピュータを用い、カーバインの特性について正確なシミュレーションを行なった。これによって、カーバインがこの世に存在するどの物質よりも固いことが分かった。 具体的には、厚みが炭素原子1個分のシートでありながら、その上に鉛筆を立てて突き破るのに象を1頭載せる必要があるグラフェンに対して、2倍の抗張力があり、剛性はグラフェンとナノチューブの2倍、ダイヤモンドに対しては3倍近くに達する。 これ以外にも、カーバインには、両端に取っ手
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