6月12日,母校を含む6つの法科大学院の連名で,予備試験の受験制限等を求める緊急提言を出したことが話題になった。 これについては改めて言うまでもなく,多数の批判を浴びている。いわゆる下位ローではなく,トップクラスの法科大学院がこのような提言を出したというのは私も極めて残念であり,法科大学院制度の存続そのものが目的となってしまっている,といった批判を受けるのもやむを得ないと感じる。 では,トップ校がこのようなことを言いだしてしまった以上,法科大学院制度はもうおしまいなんだろうか。 いろんな弁護士がブログ,ツイッター等で法科大学院制度の批判をしている。正直なところ,その多くは,前提としている事実が私の認識,体験と違っていたりして,疑問を感じる見解も少なくない。法科大学院の教育の場で何が行われているのかを実際に見聞きしないまま批判しているケースも多いと思われる。 少なくとも母校の法科大学院での教