暗黒時代(あんこくじだい、古希: Γεωμετρική εποχή)とは、古代ギリシアにおける紀元前1200年から紀元前700年頃までの間における文字資料に乏しい時代のこと。ミケーネ文化、前古典期(アーカイック期)の間にあたる[# 1]。また、この時代のうち前1059年から前700年頃は土器に幾何学文様の描かれたことから幾何学文様期と呼ばれることがある。 また、暗黒時代と呼ぶことが不適切として初期鉄器時代と呼ばれることが普及しつつある。 序[編集] 古代ギリシャでミケーネ文化が繁栄していた時代、「前1200年のカタストロフ(前1200年の破局とも)」をきっかけに文化は崩壊、それまで使用されていた線文字Bも使用されなくなり文字資料が乏しくなった。この状況はギリシャ人とフェニキア人が接触することによりアルファベットが成立してエーゲ海地帯に普及するまで続く。 このカタストロフの内容については各種