東京都と埼玉県の男性と女性が海外渡航歴がないのにデング熱にかかった件で、いずれも東京・代々木公園でデングウイルスを保有している蚊に刺されて感染した可能性が高いとみられており、昨日(28日)に代々木公園で殺虫剤を撒いて蚊の駆除が実施されました。これを受けて巷では蚊を悪者のように見て過剰に恐れる風潮が出ています。 確かにデング熱の原因は、蚊が媒介するデングウイルスです。しかしこのデングウイルスに感染しても8割は無症状であり、それ以外も軽度の症状、例えば合併症を伴わない発熱症状が現れるだけがほとんどです。5%の感染者では重症にまで発展し、さらにごく一部では生命を脅かすこともありますが、症状が出る人と出ない人の違いは、免疫力の違いとサセプタビリティ(罹りやすさ)によるものです。 つまり、恐ろしいウイルスがいるというのではなく、恐ろしいほどの免疫低下状態があるということであり、感染する原因も自分の中