気象庁は9日、南米ペルー沖の海面水温が低い状態が続き、今冬の厳しい寒さの一因となった「ラニーニャ現象」が終息したとみられると発表した。ラニーニャは昨年秋に発生していた。 一方、同庁の予想では、ペルー沖の海面水温は夏にかけて上昇、冷夏など異常気象の原因となる「エルニーニョ現象」のレベルに達する可能性があるとの結果となった。 同庁は「予想は今のところ、不確実性が大きい」と説明しているが、発生の可能性を考慮し、今夏の気温予想を北日本では他の地域より低めに見積もっている。 ラニーニャは2010年夏~11年春にかけても起き、10年夏の記録的猛暑の一因となった。(共同)