三重県松阪市の焼き肉店「北村」が別の国産牛を松阪牛と不当表示した疑いがあるとして県が調査していた問題で、県は18日、同店が過去2年間に松阪牛として提供した9割以上が他の国産和牛だったことが分かったと発表した。 県は景品表示法違反(優良誤認)に当たるとしているが、同店は13日付で廃業しており、改善指示は行わないという。 県によると、不当表示は少なくとも平成19年1月から2月まで行われ、松阪牛として客に出した368キロのうち、実際の松阪牛は20キロだけだった。店長は「松阪牛の定義が厳格になった16年ごろから手に入りにくくなったが、代わりの肉をそのまま松阪牛のメニューで販売してしまった」と話している。2月、消費者の連絡を受けた三重農政事務所から情報提供があり、県は今月5日から同店を調査していた。
自社のホームページ(HP)で、但馬牛だけを提供しているかのように表示しながら、実際には約8割の牛肉が別の産地だったとして、公正取引委員会は31日、焼き肉店「焼肉酒家傳々」などの運営会社「フーディーズ」(東京都中央区)に対し、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。 公取委によると、同社は2007年6月~昨年9月、HPで「お店でお出ししているのは但馬牛一本」「但馬牛の中でも厳しい基準を満たした神戸ビーフを使こてる」などとして、肉は神戸ビーフを、内臓は但馬牛だけを使用しているかのように表示。しかし実際には、都内の3店舗で提供した肉のうち神戸ビーフは約2割にとどまり、内臓の大半は但馬牛ではなかった。 フーディーズは「命令を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める」とコメントしている。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く