通常の牛を高価な黒毛和牛の肉と偽装していたとして、関東農政局は24日、日本農林規格(JAS)法に基づき、食品販売会社「東興産業」(東京都豊島区)に対して表示の是正などを指示した。 同局によると、東興産業は今年2月9~27日、直営する食料品店「主婦の店アルス富士見台店」(練馬区)で、通常の和牛や乳牛との交雑牛の肉計120キロを「長野県産黒毛和牛」などと偽装表示して販売していた。 黒毛和牛は通常の和牛と比べて1~3割程度高価。同社は平成18年3月から、品種や原産地の偽装や不正を行っていたという。 同社は実質的な本部機能を埼玉県新座市に置き、ほかに都内に2店を経営している。関東農政局に対しては「仕事が忙しくて商品管理が徹底していなかった」と弁解しているという。