米IBM社は、Co(コバルト)原子を1個ずつ操作する技術を開発したと発表した。この技術を発展させれば、数個の原子で構成したビット・セルが実現できるだろう。 米IBM社は2008年2月22日(米国時間)Co(コバルト)原子を1個ずつ操作する技術を開発したと発表した。この結果、原子大の磁気メモリーの実現に弾みがつきそうだ。今回の技術が開発できた背景には、表面に存在する磁性原子を移動させるのに必要な力を測定することに成功したことがある。この技術を発展させれば、数個の原子で構成したビット・セルが実現できるだろう。 現在、記録密度が最も高い磁気メモリーでも、1ビットの情報を記録するために約100万個以上の磁性原子を使っている。ところ2007年8月に、IBM社のAlmaden Research Centerにおいて、1個の原子に情報を記録できる可能性を秘めた現象「磁気異方性」を測定するデモを披露した。
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