福岡県沖の玄界灘で離島を中心にウニが大量発生して海藻を食べ尽くしていることが、県水産海洋技術センター(福岡市西区)の調査でわかった。 海藻の奪い合いになるほど数が増えているため身がやせていて食用にならない上、海藻を餌にするアワビやサザエも育たなくなっている。漁業者が除去しているが、原因も根本的な解決策もわからず困り果てている。 センターによると、大量発生しているのはガンガゼ類やムラサキウニ。特にガンガゼ類は、本州中部以南の太平洋側を中心に生息するウニで福岡県ではあまり見られなかった。 玄界島(同区)、大島(宗像市)、地島(じのしま)(同)、姫島(志摩町)、相島(あいのしま)(新宮町)などの沿岸で確認された。いずれの島でも風や波が穏やかな南側の一部で大量発生している。 漁業者から「見かけないウニがいる」との連絡を受け、センターが初めて確認したのは約9年前。磯は海藻が食べ尽くされ、岩と