大相撲の元大関で西関脇の琴欧洲(31)=本名安藤カロヤン、ブルガリア出身、佐渡ケ嶽部屋=の現役引退が春場所12日目の20日、決まった。日本相撲協会が発表した。今場所は左肩痛などで10日目まで1勝9敗と精彩を欠き、11日目から休場した。 琴欧洲は初のブルガリア出身力士で、2002年九州場所初土俵。レスリング経験と、2メートルを超える長身を生かした懐の深さを武器にスピード出世し、04年秋場所で新入幕。翌年九州場所後には、幕下付け出しを除いて史上最速となる所要19場所で大関昇進を果たした。 09年に日本人女性と結婚し、今年1月に日本国籍を取得。親方として相撲協会に残ることが可能になっている。