劣化して波打ったマイクロフィルム=京都市、西山写す 古い文書や画像を記録したマイクロフィルムの劣化が、各地で問題になっている。酢のようなにおいを放ち、ワカメのようにゆがんでしまう「ビネガーシンドローム」。図書館などでは劣化を遅らせる工夫をしたり、新しいフィルムに複写したりするなど対応に追われている。 京都市内の私立大学の図書館。資料室に入ると、鼻を突くような酸っぱいにおいが漂っていた。原因は、貴重な仏典などを撮影したマイクロフィルムだった。10年ほど前、資料を閲覧した利用者の指摘で、異変に気づいた。フィルムが波を打ち、表面に白い粉が付いていた。まるで酢こんぶのような状態で、機器で映し出すこともできなかった。 この図書館では、2千本を超えるフィルムのうち、約半分がビネガーシンドロームになっている可能性があるという。担当者は「将来、大切な文献だと判明するフィルムも含まれているはず」と考え
文部科学省と経済産業省は6月17日までに、Blu-ray Disc(BD)とBD録画機に、私的録音録画補償金を課すことで合意した。権利者とメーカーそれぞれに譲歩を促し、北京オリンピック前の「ダビング10」スタートに道筋をつけたい考えだ。だが事実上頭越しの決定に権利者側は反発しており、行政サイドのシナリオ通りに事が運ぶかは不透明だ。 ダビング10と補償金の問題は省庁をまたいでおり、事態を厄介にしてきた面もある。補償金は文科省傘下の文化庁、ダビング10は総務省、コンテンツやエレクトロニクス業界は経産省の担当だ。 5月8日に開かれた「私的録音録画小委員会」の今期第2回会合。iPodやHDDレコーダーへの補償金課金が決定すると一部で報じられ、多くの報道陣が集まったが、JEITAなどメーカー側が課金に強く反発。議論は暗礁に乗り上げた 3省庁間で連携がなかったことで問題がこじれた――という指摘もある。
米Harris Interactiveは米国時間2008年5月13日,Blu-ray Disc(BD)プレーヤの利用状況について調査した結果を発表した。それによると,次世代DVD規格に関する争いは2008年2月に東芝がHD DVD事業を終了した(関連記事:東芝がHD DVD事業終了を正式発表,Blu-ray対応AV機器の販売計画はなし)ことで決着がついたにもかかわらず,その後BDプレーヤの売り上げは伸びていないという。 2008年4月7~15日にかけて,米国成人2529人を対象にアンケートを実施したところ,通常のDVDプレーヤの所有者が87%に達する一方で,BDプレーヤの所有者は4%にとどまり,Sony PlayStation 3(5%)やHD DVDプレーヤ(6%)の所有者を下回った。 次世代DVD規格に関する争いについて知る回答者が67%,Blu-rayが市場を制したことを知る回答者は
読売新聞とNTTレゾナントは、ウェブリサーチサービス「gooリサーチ」を利用した次世代DVDに関するアンケートを共同で実施し、結果を発表した。 調査によると、これまで2つの規格があったことについて「両規格に互換性がなく、いたずらに消費者を混乱させた」と回答した人が51%を占めた。Blu-ray方式に統一されることについては、「早く低価格化を進めて欲しい(41%)」や「あらかじめ規格を統一してから製品開発すべきだった(40%)」、「規格争いが早期収拾したので良かった(39%)」などの意見が多かった。 また、家庭で所有している録音・再生機について聞いたところ、「ビデオデッキ(68%)」が最も多く、次いで「DVDレコーダー・プレーヤー(51.2%)」、「HDD/DVDレコーダー(38.0%)」と続く。次世代DVD(HD−DVD方式)は3.7%、次世代DVD(ブルーレイ方式)は3.6%と所有比率は
文:Chris Duckett(CNET News.com) 翻訳校正:中村智恵子、佐藤卓、福岡洋一 2008-03-10 12:37 Blu-rayのHD DVDに対する勝利は、これまでより魅力的な形でBlu-rayにエンターテインメント性を付加するきっかけになるというのが、「Javaの生みの親」James Gosling氏の考えだ。 シドニーで開催されたSun Tech Days Australiaで基調講演を行ったGosling氏は、ZDNet AustraliaのBuilder AUの取材に対し、Javaの新しいグラフィカルフレームワーク「JavaFX」がBlu-rayの仕様に実装される可能性があることから、Blu-ray Discの勝利によって、ディスクを再生するだけにとどまらないグラフィカルユーザー体験がBlu-rayで可能になることを期待していると語った。 「Blu-rayに
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 東芝が「HDDVD製造から撤退する」という発表を受けて、1995年の大賀典雄・ソニー会長(当時)のインタビュー時の言動を思い出した。 当時、大賀社長がインタビューで語った話題は、就任を発表したばかりだった出井伸之・新社長についてと、約2650億円もの営業権の償却をして経営不振と騒がれたソニーピクチャーズエンタテインメントの状況。そしてもう1つがDVDのレーザーについてだった。 大賀氏はわざわざ青色レーザーを手に持って、壁に向かってそれを放射し「ソニーはもう開発しているんです」と誇らしげに語った。 95年当時といえば、次世代DVD「ブルーレイ」どころか、まだDVD自体も発売前の状態。その時のレーザーは赤色だった。 まだ赤色レーザーDVDでさえ発
日経エレクトロニクスとTech-On!がITproの協力を得て実施した緊急アンケート「東芝の決断の意義を問う」では,読者から多くの意見が集まった。自由意見を求める質問に対して回答者の大多数が記入したことが,関心の高さを物語っている。ここでは,読者の意見から浮かび上がる,今回の決断に対する評価と東芝が採り得た代替案をまとめてみたい注1)。 注1)以下で紹介するコメントは,2008年2月21日までに寄せられた回答に基づく。アンケート結果の最終的な結果は,日経エレクトロニクスの3月25日号で紹介する予定である。 回答者の意見を読むと,大きく二つの視点があることが分かる。経営の観点からの評価と,消費者の観点からの評価である。以下では,それぞれの視点でどのような評価が下されたかを順次紹介していく。 英断か,無謀な挑戦か 今回の調査では,経営の視点からの評価は真っ二つに分かれた。東芝が今回下した「撤退
2008年2月19日、東芝がHD DVD事業を終息することを正式に表明した。これにより同社が中心となって発表してきたHD DVD製品は、わずか数年で市場から姿を消すこととなる。ここではその製品を写真で振り返る。まずは、最後に発売されたHD DVD対応レコーダとなった東芝の「VARDIA RD-A301」。300GバイトのハードディスクとDVD、そしてHD DVDに対応するほか、DVD-Rにハイビジョン画像を録画する「HD Rec」機能も搭載する。 2008年2月19日、東芝がHD DVD事業を終息することを正式に表明した。これにより同社が中心となって発表してきたHD DVD製品は、わずか数年で市場から姿を消すこととなる。ここではその製品を写真で振り返る。まずは、最後に発売されたHD DVD対応レコーダとなった東芝の「VARDIA RD-A301」。300GバイトのハードディスクとDVD、そ
いつ決着が付くのか、それとも長期化するのか、というVHSとベータの歴史を何度と無く思い起こさせていた次世代DVD規格の競争は東芝の市場撤退ということで一旦区切りがついた。 勝った負けたというフレームで見ると一応ブルーレイの勝利となる。しかし、少なからず聞こえてくるあるのが、「それはそれだけど、結局のところネットワーク配信がこれからの主流になるのでは」という声である。例えば、分かりやすいところで、シーゲートのCEOであるBill Watkins氏が、年頭CESで「勝者はBlu-rayでもHD DVDでもなく、ハードディスク」との発言したのがちょっとした話題を呼んでいた。 もちろん、言うまでも無く、ディスクドライブメーカーであるシーゲイトの立場からのポジショントークではあるが、それを分かった上でリアリティを持って受け止めてしまったというのが周囲の気持ちなのだろう。 という話もあるにはあるが、こ
ソニー・松下が主導する「Blu-ray Disc(BD)」と東芝が主導する「HD DVD」の次世代DVD規格争いが大詰めを迎えているようです。ロイターは16日、東芝がHD DVD関連事業から撤退する方向で最終調整に入った、と報じています。ここ数カ月の動きを振り返ると、年初にWarner Bros. がHD DVD陣営からの離脱を表明し、またゲーム業界でも、HD DVDをサポートする「Xbox 360」がBDに対応する可能性もある、とMicrosoft幹部が漏らしていました。さらにウォルマートやNetflixといった小売業者もBD支持に回っています。長かった次世代DVD規格争いがBD陣営の勝利という形で終わるとすれば、両陣営の勝敗を分けた決め手は何だったのでしょうか。そして今回の規格争いは市場と消費者に何をもたらしたのでしょうか。パネリストの皆さんのお考えを聞かせてください。
先週末から東芝HD DVD撤退のリーク記事が多数出ているが、これに関連して多数の電話とメールが入った。先日もある新聞社の産業部記者からの取材を受けたが、大手報道機関は異動サイクルが比較的短く、過去の経緯に関してあまり多くの情報が引き継がれていないことが多い。急に大きなニュースとなったことで、対応し切れていなかったというのが現実なのかもしれない。 それぞれに応じていたが、そこで答えていた内容をコラムとして、ここに残しておきたい。すべてを書ききることはできないが、過去の分裂の経緯と、統一交渉の決裂、それにBDへと一気に形勢が傾いた昨年12月からの流れ、それに今後のことについても、いくつかのポイントを押さえて前後編に分けて紹介する。 ■ なぜ二つの規格が生まれたのか? Blu-ray規格が誕生した大きな理由は、ソニーと松下電器という、光ディスクの技術を数多く持つ企業が手を結んだからだ。両者
さて、今回は次世代光ディスクフォーマット戦争の軌跡の後編を書き進めていきたいが、その前に読者からメールやブログへのリンクといった形で、意見や感想をいただいた。その中でいくつか気になった点があるので、前編の補足を行なうところからコラムを始めたい。 ■ 前編への追記 まず、フォーマット統一交渉において、0.1mm保護層ディスクの製造が不可能と強く主張し続けた人物を、東芝上席常務待遇デジタルメディアネットワーク社(DM社)首席技監の山田尚志氏だと考えている方が多いようだが、これは別の人物だ。 この交渉では物理記録技術、信号処理技術、アプリケーション技術、ディスク複製技術など、各分野において、Blu-ray DiscとHD DVDのどちらが優れているか、相互に評価し合いながら、統合できる部分は統合していくプロセスがあった。その中でBDのディスク複製技術に関して評価を行なったのはDM社HD D
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