コーデル・ハル国務長官と最後の会談に臨む野村吉三郎駐米日本大使と来栖三郎特命大使(1941年12月7日) ハル・ノート(Hull note)、正式名称:合衆国及日本国間協定ノ基礎概略(がっしゅうこくおよびにほんこくかんきょうていのきそがいりゃく、Outline of Proposed Basis for Agreement Between the United States and Japan)[1]は、対英米戦争開戦直前の日米交渉において、1941年(昭和16年)11月26日(日本時間11月27日[2][注釈 1])にアメリカ側から日本側に提示された交渉文書である。 日本側の求める日本軍の中国駐兵を拒否して全面撤兵を要求するとともに、交渉過程では文書上は避けていた汪兆銘政権の否認を明確化、さらには仏領インドシナからの撤兵、日独伊三国同盟の破棄なども要求する非妥協的[3]、かつ日本のそれま