【ロンドン=内藤泰朗】アフリカ南部ジンバブエで先月31日に行われた大統領選で、同国選挙管理委員会は3日、現職のムガベ氏(89)が勝利したとの開票結果を発表した。任期は5年。欧米からは公正な選挙ではなかったとの懸念が相次いだが、アフリカ諸国は選挙結果を認めている。1980年の独立以来、一貫して権力を握るムガベ氏の統治がさらに長期化する見通しとなった。 選管によると、5人が出馬した大統領選でムガベ氏は約61%、対抗馬のツァンギライ首相は約34%を得票。同時に行われた下院選(定数210)でムガベ氏率いる与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)が全体の3分の2を上回る158議席を獲得した。旧野党、民主変革運動(MDC)は49議席だった。 ツァンギライ氏は3日、大規模な不正があったとして選挙結果を受け入れず、あらゆる法的手段を講じると言明。今後はムガベ政権に協力しないと強調した。ま