1950年代に開発され、防護の薄いBTR-50装甲兵員輸送車は、ロシア軍がウクライナ軍の陣地に対する直接攻撃に用いている車両のなかで、最もひどい代物ではないにしても、おそらく最も古いものだろう。 最もひどくはないと言えるのは、たとえばゴルフカートのような前後左右吹き抜けの中国製の新しい車両よりは、たとえ厚さ10mmでも装甲のある車両に乗り込んで移動するほうが、ロシア兵にとってまだ安全だろうからだ。とはいえ、ロシアのウクライナに対する全面戦争が2年4カ月目に入ろうとするなか、ウクライナ東部の戦場でBTR-50の出番が増えているというのは、やはりロシア側にとって不吉なことである。 ウクライナの調査分析グループであるフロンテリジェンス・インサイトは「戦車のような相応の戦闘車両を完全に装備する機械化部隊がなければ、防御を迅速かつ決定的に突破することは非常に難しいだろう」と解説している。そのうえで「
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