宮城県石巻市は11日、東日本大震災発生後、ピーク時で宮城県内最多の約5万人が身を寄せた避難所を全て閉鎖する。冬を目前に被災者の住まいの確保が進み、同県全体で最大約32万人に上った避難者は石巻市の避難所閉鎖後、300人台となる見込み。ただ地元から離れた仮設住宅に対する敬遠などから当面避難所が維持される地域もあり、県内全域で「避難者ゼロ」となる見通しは依然立たない。 宮城県内の避難者数の推移はグラフの通り。最も多かったのは3月14日で、県人口の約14%に当たる32万885人が1183カ所に避難。ライフライン復旧や仮設住宅の整備とともに減少し、7月29日には1万人を割った。 県内では7日現在、743人が7市町の52カ所で避難所生活を続ける。市町別では避難者が多い順に石巻市372人、女川町228人、気仙沼市105人、大崎市27人、南三陸町6人、蔵王町3人、川崎町2人。石巻市の閉鎖に伴い、避難者