2000年に起きた茨城県牛久市の強盗致死事件で、同県警は2日、何らかの事情を知っている可能性があるとして、防犯カメラで撮影されていた男性4人の動画を公開した。 容疑者と特定していない「重要参考人」の公開捜査は異例だが、県警は動画について「唯一の手がかり」と説明する。専門家からは、人権侵害になりかねないと慎重な対応を求める声が出ている。 事件は2000年5月4日午前0時半頃に発生。牛久市中央のスーパー「マルヤ」(当時)の駐車場で、同市岡見町の藤井大樹さん(当時17歳)が4人組の男に約20分間にわたって暴行を受け、脳挫傷で9日後に亡くなった。4人は藤井さんから現金数千円を奪って逃走した。 動画は、事件の数時間前に現場から数キロ離れたコンビニ店で撮影され、県警は藤井さんと一緒にいた女性の証言に基づき、映っていた4人を「重要参考人」とみている。 この事件では、県警が過去に同じ4人の似顔絵を公開した