東京・品川区のクリニックが過去5年間に、350人余りの乳幼児に、水ぼうそうなどの複数のワクチンを混ぜる誤った方法で、予防接種を行っていたことがわかりました。今のところ、健康被害の報告はないということですが、保健所は抗体の有無を検査したうえで、必要な場合は再接種を呼びかけています。 区民から保健所に「子どもの予防接種で、数種類のワクチンを混ぜて接種していたが、大丈夫か」と問い合わせがあり、明らかになったということです。 NHKの取材に対し、クリニックの院長は「注射の回数を少なくして、子どもの負担を減らそうとした。区の文書にはワクチンの混合はしないよう記載されていたが、医学的には問題ないと認識していた」と話しています。 保健所によりますと、今のところ、健康被害の報告はないということです。保健所は抗体の有無を検査したうえで、必要な場合は再接種を呼びかけています。