大阪市鶴見区の市営住宅周辺で、不審な死に方をした野良ネコが相次いで発見されている。近隣住民らが市から補助を受けて避妊手術を受けさせたり、エサをやったりとかわいがっているネコで、その数は20匹以上。口から血を流していたり、強い力でアゴを砕かれている形跡もあることから、大阪府警鶴見署は動物愛護法違反などの疑いで捜査を始めている。住宅には1人暮らしの高齢者も多く、ネコとの触れあいを日々の楽しみにしているという。愛らしい姿で人の心を癒やしてくれる動物が、なぜ悲惨な死を遂げなければならなかったのか。 ■血を吐くネコ 5月18日早朝、同区の市立横堤小学校の運動場で、児童がサッカーゴール裏でぐったりとしているネコを発見した。すぐに駆け寄って確認したが、すでに死んでいた。3日後には校舎南側の通路で1匹、10日後にはプールの敷地内などで2匹の死体を相次いで発見された。 30日には、同小に隣接する中学校