「いつか稼げる仕事に就き、マイホームを持ちたい」 と思っていたリッキーに巡ってきた仕事は宅配便のドライバーだった。 しかし、宅配事業者に雇われるわけではない。個人事業主として宅配便の配送を請け負うというもの。その労働環境には、保険もない、病休も年休もない、退職金もない。配送するトラックさえ自分で用意しなければいけない。つまり、会社の従業員なら享受できる社会保障がなに一つないのだ。配送した個数に応じて料金が支払われるだけ、といういたってドライなシステム。 便利なネット通販が隆盛を極めているのは、イギリスも日本も同じである。 イギリスで多くの荷物を宅配業者に出荷するのは、アマゾンやアップル、サムソンやZARAといった勝ち組の国際企業だ。 photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019 ちょうど、この原稿を書いている時、宅配のドライバーが、我が家にアマゾンで注文し
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