1万円を切る価格破壊的な安さ――「Apple In-ear Headphones with Remote and Mic」(アップルストア価格:9400円)の衝撃はいまだ忘れがたいところだが、実際のところほかと比べてどうなの? というわけで市場におけるこのイヤホンのポジションを確かめるべく、他社製品を試してみた。 と、その前に、このイヤホンの何がすごいのか、今一度おさらいしてみよう。 アップルのイヤホンが使うのは、カナル型の高級イヤホンでは定石の「バランスドアーマチュア型」と呼ばれるドライバ。高い解像感が得られるのが魅力で、ユニットが小さくイヤホン本体も小さく軽い。ただ低音不足の傾向もあり、そこに各メーカーの工夫が見られる。 その一つとして、低域と高域を独立したドライバで鳴らして、広帯域化を図るという手法がある。が、ドライバが増えると値段も上がる。シングルドライバのイヤホンが1万円前後から
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