デモ隊暴徒化、158人負傷=セルビア デモ隊暴徒化、158人負傷=セルビア 【ベルリン時事】セルビアの首都ベオグラードで10日、同性愛者の権利擁護を訴えるゲイ・パレードを阻止しようとしたデモ隊約6000人が暴徒化し、テレビ局B92(電子版)が11日伝えたところによると、158人が負傷、249人が警察に拘束された。 デモ隊はパレードの警備に当たっていた警官隊と衝突。火炎瓶や石を投げ、警官隊は催涙弾を発射して応戦した。暴徒はパレードを支持したタディッチ大統領に反発し、与党・民主党の本部に放火したほか、政府系テレビ局を襲撃。また、商店を略奪した。 タディッチ大統領は「セルビアは全市民の人権を保障している。暴力で脅かす行為は許されない」とデモ隊を非難した。市当局によると、騒乱の被害額は推定100万ユーロ(約1億1400万円)に達するという。(2010/10/12-07:04)