大阪市の前市長平松邦夫氏が「大阪市が壊れていっている」と言って橋下市長の市政運営への憤りをあらわにした、という新聞記事があった(4月9日朝日新聞)。いまさら平松氏がどう言ったかなどは記事にするほどの意味があるとも思えないし、「ぶっ壊す」と叫んで当選した橋下氏が市長になったのだから、「大阪市が壊れていく」のは当然といえば当然だが、それにしても、このところの橋下徹の増長ぶりは目に余る。 全国には報道されなかったかもしれないが、4月はじめ、大阪市営地下鉄のある助役が朝出勤後、勤務につく前に駅長室の給湯室で喫煙し、火災報知器が作動して列車4本に最大1分の遅れが出た、という出来事があった。大阪市営地下鉄では、今年に入ってから、運転士が列車内で喫煙したとか、駅の清掃業者従業員のたばこの不始末によるぼや騒ぎといった、喫煙をめぐる不祥事がつづき、市交通局はあらためて全駅禁煙とする通達を出していた。そういう